味覚もしくは嗅覚

朝めしの問題

年末に出た青春ブタ野郎シリーズの最新刊で主人公の梓川咲太が妹の花楓ちゃんに朝めしを作るシーンがあり、その朝めしのメニューは目玉焼きに炙ったソーセージにトーストそれにココアでした。花楓ちゃんはトーストをちぎってココアに浸して食べていて、その…

味噌の味噌汁以外の使用法

通勤に使ってるJRは運転見合わせになったりすることがたまにあります。その場合、近隣の私鉄に迂回することになるのですが、その私鉄に乗ると信州味噌の会社の拠点が沿線にあるせいか信州味噌の広告動画が一時期車内によく流れていました。味噌汁以外の味噌…

焼き肉のたれの目的外使用

去秋から若干味覚の変化がありました。いちばん判りやすかったのがジャムで、それまで食べていたリンゴを受け付けなくなり酸味のあるオレンジマーマレードに切り替えています。どうしてそうなったのかがわからないのが醤油で、汁物などに入れるとなぜかハッ…

イクラのブリン

これからくだらないことを書きます。 読んだり観たりしたもののなかで予想外の食べものにであうことがあります。たとえば以前観た『ナイル殺人事件』の中にはウツボ料理が出てきました。ポアロはそれを欲したわけではなく、しかし出てきちまっています。なぜ…

何度目かのジャムのこと(もしくは今月に入ってからの舌のこと)

何度か書いてると思うのですが・関東ローカルの話で恐縮ですが、関東の人間なので「美味しいシウマイ崎陽軒」というCMを聴いて育っています。崎陽軒のシウマイの味≒美味しいというのが脳内で成り立っていたのですが、崎陽軒のシウマイを評価しないかつての上…

棒が折れた喪失感(もしくはべったらのこと)

日本橋の小伝馬町駅の近くに宝田恵比寿という吹けば飛ぶような小さな神社があります。神無月でありながら恵比寿様は留守役とされててそこに居ることになってて、日本橋の一部では十月のこの時期に祭礼を行っています。行っていますって書きましたが一昨年は…

ミョウガの甘酢漬け

「帰ってからあれを食べよう」という冷蔵庫に食欲をそそるものがあるというのは、しなければならない仕事をこなす上でのニンジンになり得ます。今夏の一時期はそれがミョウガの甘酢漬けでした。ヨーカドーは8のつく日に若干安くなるので若干気が大きくなって…

冷や汁のこと

たぶん前にも書いたかもしれないのですが、死んだ両親は素麺を苦手としていて食料を保存してるところにはよく三輪素麺が置いてありました。貰ったはいいけど苦手なのでまず食卓に上がることはないので持て余してかびてしまい、最後には捨ててます。なので素…

秩父の味噌ポテト

土曜は秩父の山の中にいました。 三峯神社の門前では味噌ポテトというのを売っていました。ジャガイモを片栗粉(かなにか)で揚げ、甘辛いタレを塗ったものです。存在は前から知っていましたが、今回はじめて食べています。 食べてみてわかったこととして、…

バターとコッペパンそれと揚げパンの記憶

博多華丸大吉さんの漫才のひとつに人間の記憶は不確かであると主張する中洲産業大学卒の博多のお父さんが出てきます。昨日なにを食べていたか?昼はちゃんぽんやったけど夜はなんやったかいな…と躓きます。私は昨日の晩飯はさすがに覚えてますがかなり前だと…

(円安状況下における)賢くない選択

私は子供のころからコーヒーというと粉のやつで、かつ、キリマンジャロで育ってきていて、よくあるインスタントコーヒーがどうしても舌が合わずまず飲めません。「違いのわかる男」というキャッチフレーズで販促されたインスタントコーヒーがダメな現況を鑑…

うなぎときしめん(もしくは熱田の記憶について)

くだらないことしか書けそうにないのですが、書きます。 先日行った三島は対外的にはコロッケをウリにしていますが、コロッケより目立ったのがうなぎの店です。うなぎが三島名物かどうかは不勉強故に知らぬものの店によっては行列が出来ていて、うなぎの名店…

ワカサギの記憶

いつものようにくだらぬことを書きます。 子供のころは冬になるとたまにワカサギの南蛮漬けを食べていました。河口湖などでワカサギ釣りをやっているのを大人になって知ると、それらのワカサギがなんらかの事情で持ち込まれてそれが食卓に上がっていたのでは…

「ジャムを塗る」もしくは「ジャムを載せる」

抱えてる仕事で手間取っているものがあって気が重くなる朝がないわけではなく、(そういうときわりとよくやるのですけど)当座のよすがとして、朝に食べるジャムをここのところ少しだけ良いものに代えています。ここしばらくは勤務先のそばの大丸で売ってる…

「不味いコーヒー」もしくは「不味い」について

くだらないことを書きます(しょっちゅうくだらないことばかり書いていますが)。 ☆を頂いてる方の数日前のエントリにまずいコーヒーに関する考察が書いてあってそれはそれで腑に落ちる内容であって異議を申し立てるつもりもないものの・そしてそればっかり…

大根おろし再発見

そばに大根おろしにかつお節やねぎ、それにそばつゆをぶっかけたものをおろしそばといい、福井でそれを知ってからは作るようになっています。メジャなものとは云えないものの福井以外の蕎麦屋でも出すところは出します。東京都心部のそばのチェーン店でもあ…

茶がゆのこと

はてなの今週のお題が「好きなお茶」で、それを奇貨として毒にも薬にもならぬ茶の話をします。 ふだんは毎朝コーヒー、それもキリマンジャロ一択です。数年前に十二指腸潰瘍になってカフェインのあるコーヒーはNGとなったとき代わりになるものを探し、ほうじ…

チョコミントアイスのウィスキーがけ

東京ローカルのテレビ局のMXは夜10時台になぜかアニメをやっています。今夏のほうが状況はシビアですが去夏も報道を眺めてると陰陰滅滅としてくるのでチャンネルをMXに合わせた時期があって、去夏にMXでやっていたのが「宇崎ちゃんは遊びたい!」でした。偶…

個人的人力詮索さては(ジャガイモ編)

おそらくもうちょっとすると北海道のシシャモが出回るようになります。特段シシャモが好きというわけではなかったのですが、よくシシャモと豚汁という組み合わせは秋が深くなるとやっていました。数年前、小田急の地下をのぞいていたときにオスのシシャモを…

「たいめいけん」のこと(もしくはコールスローのこと)

地下鉄東西線の日本橋駅に隣接するようにいまから20年位前まで東急がありました。いまはコレドという名前の高層ビルになっています。そのもと東急のコレドのそばにたいめいけんという、一階と二階ではメニューが微妙に異なってて一階は二階に比べてカジュア…

浅草梅園の粟ぜんざいのこと

カタカナがあまり得意ではない上に頭が良くないのでジェンダーとか小難しい言葉は遣いませんが、世の中に「男は男らしく」みたいな変な空気というかイヤな空気があってその男らしい男ってなんだよ想像の産物じゃねえの?とつくづく思うのですが、イヤな空気…

素麺の宿題

前にも似たようなことを書いたかもしれないのですが、子供の頃は素麺をあまり食べていませんでした。死んだ両親は蕎麦は食べても素麺を食べることはまずなく、貰ったかなにかのものがあっても色のついたものめずらしい何束かは夏休みの私のお昼になったあと…

アテのこと3もしくは邪道な笹かまの食べ方

「吾輩は猫である」のなかでくすねることは猫族だけではないと断りながら吾輩はかまぼこをくすねることに成功します。吾輩は得意げに語るのですが、それを読んでて「かまぼこって美味しいかなあ」と思っていたのでけっこう記憶に残りました。かまぼこにほぼ…

フライドオレオ

東京や横浜の西側には米軍基地がいくつかあります。海軍は横須賀と(駅名でいうとさがみ野なんだけど)厚木、陸軍は相武台、空軍は横田です。年に数回解放日があってそれらは見学ができます。特段、ミリオタではないのですが、ここ数年は行っていけない距離…

Banana kyu

フィリピンの料理にアドボというのがあります。ニンニクとタマネギとブラックペッパ―を振った鶏肉を油で炒め、そこにローリエと酢と水を加えて煮込み、さらに砂糖と醤油と酒を加えて煮込む料理で(ほんとはそれに茹で卵を添えるのが本式ですが茹で卵を喰うく…

アテのこと1(簡単なタマネギのアテ)

私はそれほどお酒に強くはありません。おそらく何度か書いてるはずなのですが、二十年ちかく前、お酒を呑んでホテルへ行き一緒にふろに入らずに先に入って、全裸でシーツにくるまっているうちにそのまま寝ていしまい起きたらここはどこ状態で、全裸で隣にい…

浦里

数日前に鬼平犯科帳に出てくる食べ物のことを書いたのですが、食べ物の話をちょっと引っ張ります。 おそらく池波正太郎先生が生きてらした頃には当たり前だったものの、いまとなってはよくわからないものがあったりします。たとえば桜めしです。桜でんぶのご…

柿のみりんがけ

何回か書いていますが両親ともにすでに他界しています。母が死んだあとは絶対売るな捨てるなと厳命されていた日本戯曲全集の歌舞伎編20冊ほどのほかに鬼平犯科帳をそのまま手許に残してます。吉右衛門丈のファンだったかは聞きそこねたものの鬼平犯科帳はが…

とろろ昆布とカツオ節

いつだったかワインが美容に良い、というのを読んだ記憶があります。だとしたら、ワイン消費量が全国2位の山梨には美男美女がたくさんいてもおかしくないはずですが、(山梨に縁があるので大きな声では云えないのですが)美男美女の産出地として山梨は有名か…

青源味噌の餃子の達人

遊びに来た相手に買い置きの冷凍餃子をつかってなにか喰わせようとして、ずいぶん前に醤油と酢とごま油と砂糖で甘酢風のタレを作ったことがあります。一瞬「なんだこれは」という顔をされちまったので、ああよその家ではこういう食べ方をしないのか、と知っ…