焼き肉のたれの目的外使用

去秋から若干味覚の変化がありました。いちばん判りやすかったのがジャムで、それまで食べていたリンゴを受け付けなくなり酸味のあるオレンジマーマレードに切り替えています。どうしてそうなったのかがわからないのが醤油で、汁物などに入れるとなぜかハッカの風味を感じるようになっています。もちろん醤油にそんなものが入っているわけがありません。「ヒゲタ醤油に未練はないが」と歌いながら…というのはウソですが、今冬は試行錯誤をしていました。

MXで放映している『お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件』というのをきちんとではないものの視聴していたとき、主人公が焼き肉のたれで野菜炒めを作ろうとしていた回がありました。ヒロインからは「豪快な味付けですね」とあまり前向きな評価を受けません。しかしなんだか重要なヒントを貰った気がしてならず、焼き肉のたれを酒で割って(本来はバター醤油にするつもりだった)カジキマグロの切り身を浸し、フライパンでソテーにしています。完全に焼き肉のたれの目的外使用ですが、あんがいイけています。

ピーマンを細かく切ったものにツナ缶を載せてビミサンとかのだし系醤油をかけてレンジで加熱し(たあと最後にごま油を加えて)いわゆる無限ピーマンを一品加えることがあるのですが、だし系醤油でなくても焼き肉のたれでも良いのではあるまいかと気が付き、作っています。「豪快な味付け」なのですがそれも悪くないなあ、と。

死んだ父の主治医の先生が「食欲はすべてを癒す」と云っていてずっとひっかかっていてそれ故に食欲を失う恐怖があって今冬試行錯誤した結果のひとつが「焼き肉のたれの目的外使用」です。レパートリーは若干増えたものの万人受けしそうにない豪快系かつヒントはアニメなのであまり褒められた話ではないかもしれないのでこのへんで。