朝めしの問題

年末に出た青春ブタ野郎シリーズの最新刊で主人公の梓川咲太が妹の花楓ちゃんに朝めしを作るシーンがあり、その朝めしのメニューは目玉焼きに炙ったソーセージにトーストそれにココアでした。花楓ちゃんはトーストをちぎってココアに浸して食べていて、その…

『お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件』を最終話まで視聴して(もしくは贈与と毒について)

MXはなぜか夜にアニメを流していて、今冬すべての回をきちんと視聴してるわけでは無いもののチラ見していたのが『お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件』(佐伯さん・GA文庫)です。いくばくかのネタバレをお許しいただきたいのですが…というよ…

グレープフルーツジュースへの遠い道

手術をした病院に通院することがあるのですがその病院は感染予防の対策を変えておらずいまでも玄関前に非接触の検温器とアルコール手消毒の設備があり、各診療科では必ず検温が必須です。以前とあまり変わっていないプロ集団の対応を見てしまうとシロウトと…

投げる行為について(もしくは武田軍の石投げ隊の存在を知って)

特段野球が好きというわけではないものの、以前たしか神戸の空港のテレビで野球中継を流してて、あと一球で空振り三振に仕留めることができる場面で投手側に感情移入しつつ(投げるという行為をしているときはその行為以外を考えてない稀有な体験でああこの…

夜桜見物

いま住んでいる街には桜並木があって、ほぼ毎日その下を歩きます。 東京は桜が咲きはじめていて夜に通れば自然と夜桜見物となるものの 桜を見上げて、肩こりを自覚しました。なぜか利き腕じゃないほうが凝っていて、そんなもので治れば苦労しないのですが、…

開高健記念館『ロッド片手に世界を駈ける』展

開高健さんの小説『貝塚を作る』(新潮文庫・「歩く影たち」所収)の冒頭はベトナムに棲むあるナマズについてです。色はもちろんどんな餌が良いかなどの熱量の高い説明がしばらく続き、次いで戒厳令が明けた朝に釣りに出かけます。肝心の釣果がどうであった…

特定の味覚に飽きる体験(もしくは甲州の酒まんじゅうのこと)

山梨土産の定番として金精軒や桔梗屋の信玄餅が有名ですが、他にも県内には名物があります。 そのひとつが酒まんじゅうです。 酒まんじゅうというのは味噌か小倉餡を包む生地に酒種を使っているまんじゅうで、どちらかというと「素朴な甘さ」で、小学生の頃…

味噌の味噌汁以外の使用法

通勤に使ってるJRは運転見合わせになったりすることがたまにあります。その場合、近隣の私鉄に迂回することになるのですが、その私鉄に乗ると信州味噌の会社の拠点が沿線にあるせいか信州味噌の広告動画が一時期車内によく流れていました。味噌汁以外の味噌…

秘密もしくは嘘について(もしくは「今だから話せること」雑感)

音も無ければ姿も見えずまるであなたは屁のようなという形容がしっくりくるのが秘密です。屁は臭いですが秘密は臭くないという差異はもちろんありますが、我慢して溜め込んでしまうと動きがとりにくくなる点を含め生きてく上で秘密というのを抱え込むと厄介…

焼き肉のたれの目的外使用

去秋から若干味覚の変化がありました。いちばん判りやすかったのがジャムで、それまで食べていたリンゴを受け付けなくなり酸味のあるオレンジマーマレードに切り替えています。どうしてそうなったのかがわからないのが醤油で、汁物などに入れるとなぜかハッ…

骨折り損

みみっちい話をします。 住んでいる街にあるヨーカドーは8のつく日はnanacoを使うと5%引きになり、それを奇貨として食品以外にも歯ブラシとか洗剤とかを買ったりします。しかし不定期にそのそばのドラッグストアが15%引きのクーポン付きのチラシを入れてきた…

それほど残念じゃない休日

現在は富士山と命名されている富士急行の駅は以前は10年くらい前まで富士吉田駅でそのもと富士吉田駅いま富士山駅のそばにあるのが金鳥居(かなどりい)と呼ばれる鳥居です。金鳥居は富士山への入り口でもあって、なので富士山駅というのはあながち間違って…

贈与と毒(もしくは『お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件』を視聴して)

いつものようにくだらないことを書きます。 MXはなぜか夜にアニメを流していて、最近『お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件』(佐伯さん・GA文庫)というのをすべての回をきちんと視聴してるわけでは無いものの今冬チラ見していました。いくば…

『私がオバサンになっても』から遠く離れて

特段好きではないけど意図的に聴かなくても勝手に流れてくるのですべては知らなくても耳に残っている曲というのがあります。そのうちのひとつが森高千里の『私がオバサンになっても』で、いまから30年以上前の曲で、曲中に とても心配だわあなた若い子が好き…

( >д<)、;'.・ ィクシ

毎朝出勤前に天気予報で必ず花粉についてチェックする時期になってきちまっています。東京は現時点ではスギ花粉が主体で、私はどちらかというとヒノキに弱いようなのでいまのところ比較的ラクです。とはいうもののスギは来てもヒノキが来ないなんてことはあ…

他人の目の有無

以前勤務先で計算の書類を読んで変だと疑い過去数年分を含めて精査してからそれとなく尋ねたところ「わからないだろうと思った」という趣旨の発言があったのが印象的だったのですがやはり異常があった経験がありました。フィクションを同列に並べるのはどう…

イクラのブリン

これからくだらないことを書きます。 読んだり観たりしたもののなかで予想外の食べものにであうことがあります。たとえば以前観た『ナイル殺人事件』の中にはウツボ料理が出てきました。ポアロはそれを欲したわけではなく、しかし出てきちまっています。なぜ…

20日都内の病院で

いま通院している病院は入り口にアルコール消毒の噴霧器が置かれ、その先には非接触式の顔で測る体温測定器があります。この非接触式体温測定で先月は32度を叩き出していて私にとって鬼門です…ってそんなことはどうでもよくて。幸いなことに院内感染は起きて…

電車内で

ここ何年かの低金利政策の影響で新発の国債を買うと現金がおまけでついてきてて、取引のある銀行からその説明をはじめて受けたとき「やっぱ変だよこの国」感がありました。 でもなんですが。 隣県に株式を持っている小さな会社があって、そこは甲府の信金か…

『神様がまちガえる』2巻までを読んで

『神様がまちガえる』(仲谷鳰・KADAKAWA電撃コミックスNEXT)を最近読みました。おもしろかったです…で済ますのがもったいないので、もう少し書きます。 いつものように幾ばくかのネタバレをお許しください。 本作はシェアハウスの大家でかつ研究者でもある…

同じ本を何度も読む行為

退勤時に眠りさえしなければ鞄に忍ばせていた本を地下鉄の中で読むくらいのことはしますが、本好きかといわれると量も質も稼げてませんから怪しいところがあって読書家は名乗れません。くわえて以前読んだ本であっても再度読みはじめることもあります。最初…

降雪翌日の筋肉痛

たぶん何度か書いていると思いますが体重は高校生の頃から60キロ周辺をうろうろしていてほぼ変わっていません。メタボとも無縁です。そのかわり意識低い系なのでシックスパックとも無縁で、軽くストレッチをする以外は身体を鍛えてはいません。ま、それでも…

民法762条1項のこと(もしくは『歴史の中で語られてこなかったこと』を読んで)

日本の民法はフランスの民法の影響があるといわれますが、明確に違う部分があります。そのひとつが民法762条1項に「夫婦の一方が婚姻前から有する財産及び婚姻中自己の名で得た財産は、その特有財産(夫婦の一方が単独で有する財産をいう。)とする」という…

「鍋おさめ」

あまり褒められた話ではないのですがこれを書いているのは決して物知りなほうではなく、季節にまつわる言葉に疎いです。高校生の頃は芒種というのがわかりませんでした。『黒い雨』の中に「良い芒種で」という会話が出てくるのですが、意味がわからないので…

首相秘書官の発言についての雑感

これからめんどくさいことを書きます。この国の憲法の24条に 24条1 婚姻は、両性の合意のみに基づいて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない 2 配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並び…

お茶漬けおよびお茶漬け風のものについて

両親が生きていた頃はウナギがそれほど高くはなかったせいかたまにウナギを刻んで海苔とミツバとわさびを入れてお茶漬けにしていました。この場合のお茶漬けにつかうのは煎茶です。それを見て育っていたのでお茶漬け=煎茶というイメージが長かったです。 そ…

節分の豆の謎(もしくは「中世の飛礫について」を読んで)

この時期になると節分関連の豆をヨーカドーなどでみかけるようになりますが「なんで豆で鬼が逃げるのか」という趣旨のことを数年前に問われたことがあります。別に正解を云えと問われてたわけではないものの、たしかに不思議な話です。数秒考えて、鬼は歯が…

梅咲きはじめ

東京の西側はまだ最低気温が氷点下になることがあって、そんな状況で「花粉が飛んでるのではないか?」と云われて半信半疑だったのですが、午前中に洗濯物を干しているときになんとなく鼻にその気配を感じてしまっています。あわてて花粉症の薬を確認すると…

日本読書株式会社から遠く離れて(本の感想や本の評価についてのまとまりのないこと)

『発作的座談会』(椎名誠・沢野ひとし・木村晋介・目黒考二著・角川文庫)という本を高校の頃に高校の図書室で借りて読んでいます。ひとつのテーマに関して本の雑誌社の幹部が語ったものを活字化した本で、名誉のために書いておくと「無人島に持ってゆく本…

横着未遂

ローカルな話をして恐縮なのですが「ほうとう」と呼ばれる麺状のものを粉が付いたまま根野菜などと一緒に煮込む鍋料理が甲州にあります。俗に「うまいもんだよかぼちゃのほうとう」とも云われるので観光客向けの店ではかぼちゃとともに煮込むことがあります…