桜散りかけの井の頭池

井の頭池は花見の名所みたいな扱いにいまはなってはいますが、吉祥寺の隣の三鷹に住んでいた太宰治の『ヴィヨンの妻』だとかつて井の頭の池のほとりには以前は杉があったことになっていて、上記の作品ではそれが伐られて「寒々した感じ」と描かれていて、いまある桜はおそらくそのあとに植えられたものと推測します。つまり古くからの桜の名所ってわけではないようで。杉の代わりになぜ桜を植えたのか経緯は知らぬものの、そのおこぼれを都民は享受していることになります…ってそんなことを書きたかったわけでは無くて。

今年は桜の開花が東京では遅かったのですが

さすがにかなり経ったのでずいぶん散ってしまっています。それでも花見客はけっこう居て、書かなくても良いバカにされそうなことを書くと、他の人がお酒をうまそうに呑んでいると「いいなあ…」とおもっちまうところがあります。池のほとりには茶店があって黒ラベルを筆頭に麦酒も売られていて、それを横目で眺めていると欲してるのが顔に出ていたのか「花粉症の薬飲んでただろ?」と確認の上、止められています。もちろんキツくなるのは自明の理なので、諦めています。こうなってくると花粉症になってしまったおのれを恨むしかありません。ここではてな今週のお題「外でしたいこと」を引っ張ると、花粉症が落ち着いたら桜でなくても良いので太陽が沈まぬ時間から外でお酒を呑みたいな、と。呑めないと判ると余計に欲しくなるというか。くわえて陽の出てる時間帯に呑むお酒ってどこか背徳感があって惹かれるものがあります。

書いてて気が付いたのですが匿名を奇貨として書くと「お酒をお酒が人をダメにするのではなく、お酒は人のダメなところに露にするだけだ」という仮説を持ってるのですが、背徳感に惹かれて…などと書いてる時点で吞まずしてその証明とビールクズの証明をしてしまっている気が。

マジメなことを書くと井の頭池はかなり緑が濃くなってきました。