江ノ島へ

吉祥寺のそばに井の頭池というのがあって、池のほとりに井の頭弁財天があります。井の頭池はいわゆるデートスポットなのですが私が学生の頃は井の頭弁財天が嫉妬するので井の頭でデートすると別れる、という都市伝説がありました。男女じゃなくて男二人で行ってひざ枕するとどうなるのかとか実験したヤツの話は横に置いておくとして、そんな弁財天を横目に育ちましたから神様というのは努力するやつには背中を後押しするけどなんでも叶えてくれる万能の神様ではないことをなんとなく悟ります。とはいうものの、ワクチンの接種券は届いたものの職域も地域もどうなるか不透明になってくると・どう考えても五波がきちまいそうなので、極めて非科学的ですが(感染対策は自らしっかりするものの)神様に頼んでおこうかくらいのことは考えちまってて、なので緊急事態宣言明けで県境を跨ぐことに消極的になる理由も薄れたので

江ノ島へ行ってきました。江ノ島なのは(海が観たかったというのもありますが)去年、感染が急に広がる前に最後に寄った神社らしい神社が弁財天も祀る江ノ島江島神社だったせいです。

画像は参道の青銅の鳥居にあった茅の輪もどきなのですけど辺津宮には疫病退散を兼ねたちゃんとした茅の輪があって、(生き延びれたお礼を述べた)参拝ののちくぐっています(順番を待つ程度にくぐる人が居ました)。

井の頭の弁財天は嫉妬することになってるのになぜか江島神社の弁財天は縁結びで有名です。県民性の差なのか、いくらか謎なのですが謎は謎のまま置いておくとして。

中津宮にあった燈篭なのですが、よくみると江戸の歌舞伎小屋である中村座の文字がありました。弁財天は芸能の神様であるほかに、考えてみたら東姫桜文章も白波五人男も江ノ島ゆかりで、小屋の寄進があっても不思議ではありません。ついでにかくと奥津宮の拝殿の上には酒井抱一のカメの絵があって、それも今回気がついています。匿名を奇貨としてちょっとした恥を書くと前回来た時には藤沢が舞台の「青ブタ」に出てきた場所をそれとなく探していたせいもあって気がつかなくて、作品の中に出てきた「人間は見たいようにしかものしか見ない」というのを改めて間接的に実感してます。

階段を上がり下がりしながら中津宮、奥津宮と参拝するとけっこうな運動量で、マスクしながらの上がり下がりですから適度に小休止しています。

その小休止のときにみかけた(おそらく)サンゴシトウ。なんだか南国っぽいな、渡り鳥が種子を運んできたのかな、と現地では勝手に云ってたのですが、あとでしらべたら園芸交配種でした。あははのは。

昼飯がまだだったので島内で生シラス丼を食べてて、お金を落としてきました。

なお、辺津宮へ至る参道が狭いのでそこだけは人が密集してしまいますが、それ以外は島内は比較的人は少なめです。現場からは以上です。