大泉版頼朝を視聴して

先日(まだ桜が咲いていた頃に)江ノ島へ行ったとき、

江ノ島島内はなぜか北条時政公推しでした。家紋と社紋が同じことや代々の北条の執権の崇敬をうけたことも関係してるから北条に肩入れして時政公推しなのかもな、などと納得できないことはないのですが、念のため書いておくと江島神社に現存する弁財天像を寄進した(ことになってる)のは源頼朝です。「頼朝を祀った神社ってあったっけ?」と問われたのですが、咄嗟に出てきません。江ノ島のある藤沢市白旗神社があるもののそこは(なぜか)祭神は源氏でも義経です。あとで検索したら鶴岡八幡宮には頼朝公を祀った摂社がある(らしい)ものの、江戸総鎮守として重きをなす神田明神に祀られてる将門公とは時代がいくらか違うとはいえ武家でありながら扱いがおっそろしいくらい異なります。

それはなんでなのかな、という疑問を抱えながら録画した未視聴の回の「鎌倉殿の13人」を視聴していたらどうしようもない大泉さん…じゃねえ、頼朝の浮気がバレたところで彌十郎丈…じゃねえ、北条時政公が激怒してて、ほんとに源頼朝という人は人望とかそういうのが無かった人なのかも知れない、これじゃ神様として祀られることも無いかもしれないし江島神社が時政公推しになるのわかるなあ、などと思っちまいました。これを書いているのは脚本の巧さに足を掬われかねない大河ドラマに影響される軽いヤツです。まだ最新回に追いついてないものの、大筋の内容はある程度は予想できてるにもかかわらず、いまのところ飽きることなく視聴しています。次が気になるものがあるのはちょっとありがたかったり。

大泉版頼朝は横に置いておくとして、ただ頼朝を祀る神社がなぜほぼ無いのか問題は謎のままで、もしかして鎌倉殿の13人の脚本はそこを意識して誰にも尊敬されない頼朝像を作り上げたのではないかと人力詮索をしてるのですが、ほんとのところはわかりません。謎をどこかで訊いてみたい気もするのですが、どこで訊いたら良いかがまずわからぬのが難問であったり。