見知らぬシベリアについて

東京ローカルかもしれないくだらない話をします。

神田の(神保町にほどちかい)錦町というところにアムールヱーパンというパン屋があって、そこにはシベリアという羊羹をカステラ生地で挟んだものを売っていました。学生時代のバイト先がそれほど遠くないところにあってバイト先の他大学の先輩からその店と美味いものとしてシベリアを教えてもらっていたものの、裕福な家庭ではなかったせいもあって食費をいくらか浮かせて本代等につぎ込んでてお金に余裕のあるときにしか寄らなかったので、その店にはそれほどお世話になってはいませんし、シベリアも食べずじまいです。さぞかし美味しいのだろうな、と横目で見ながら4年を過ごしています。その反動からか社会人になって資金にいくらか余裕が出来るようになると、学生時代のリベンジとして錦町の店のものでなくてもシベリアを見かけるとたまに手を伸ばすようになっています。

JR系の駅ビルの食品売り場で見かけ、つい今日も手を伸ばしています。大学を出てかなり経ち、勤労青年がおっさんになって白髪も出てきちまいましたが学生時代に我慢したものの記憶というのは不思議と忘却できていません。今日食べたものは羊羹をカステラ生地で挟んだものであったのですが、しかし世の中にはつぶあんをカステラ生地で挟んだものもあって「それも美味いよ」とさきほど聞かされました。

子供の頃から山梨の酒饅頭を飽きるほど食べているのでつぶあんにもこしあんにもそれほど惹かれるわけでは無いものの、見知らぬあんのシベリアの存在を唆されると興味が湧いてきました。ここではてな今週のお題「あんこ」を引っ張ると、あんの魅力は(…あんの魅力?)はもしかしたらあんこ以外にあるのではないか?と(異論は認める)。