人力詮索さては「あべかわ」

いつものようにくだらないことを書きます。

甲府盆地には信玄餅というのが甲府駅を筆頭にあちこちで売られています。念のために書いておくと桔梗の印のついてるほうは小さな容器の中に求肥餅が3切れきな粉の中に埋まっていて、それを同封の黒蜜をかけて食べます。ブログを書こうとすると編集画面の餅の食べ方を教えてください!というのがチラチラ見えおそらく信玄餅についてではないだろうなと察しつつも今週のお題「餅」を引っ張りながらあえて書くと、わたしはいつも容器の中の餅をひとつだけ別添の楊枝で刺し持ち上げて透明な蓋の上に置き→空いたそのスペースにあらかじめ黒蜜を投下→楊枝で刺した餅を投下した黒蜜にちょんちょんとつけて食し→容器の中の残余の餅も黒蜜ときな粉を零れぬように絡ませながら食べています。この場合、たいてい黒蜜に汚染されたきな粉が余り毎回なんとなく舌で舐めとりたくなるのですが、よい大人なので理性があるので毎回堪えています。

理性ついでに書くと以前は中央線は高尾から西は向かい合わせの2人掛けの座席の電車が主で別に空いてる車内で食べてもそれほど人目につかなかったのですが、最近は地下鉄と同じ横並びの座席の電車が増えてしまったのでどんなに空いていても車内で食べることはまずしません。家に着くまでずっとがまんの子です。あの横並びの座席の電車ってワンカップのワインも呑めませんしほんと旅情がないですよね…って話がズレた。

まじめなことを書いておくと甲府盆地のあたりでは餅にきな粉+黒蜜をかけたものは信玄餅とは言わずに「あべかわ」といい、主に夏の食べ物です。なぜそれを「あべかわ」というのかは不勉強なので知らないのですが隣県の静岡の「あべかわ」はきな粉+白砂糖で四季を通して売られていて、おそらく甲州駿河ほど米が収穫できず貴重であったことが影響をしてるのではないかと疑っています。餅って県をまたぐと歴史に根差した差があるのではないか?と人力詮索さてはが進むのですが、甲州駿河の違いしか知らず大きな口は叩けないのでこのへんで。