何度目かのジャムのこと(もしくは今月に入ってからの舌のこと)

何度か書いてると思うのですが・関東ローカルの話で恐縮ですが、関東の人間なので「美味しいシウマイ崎陽軒」というCMを聴いて育っています。崎陽軒のシウマイの味≒美味しいというのが脳内で成り立っていたのですが、崎陽軒のシウマイを評価しないかつての上司を見てから、それが揺らぎました。その体験から「美味しい」というのは「それが美味しい」という刷り込みや思い込み、それに過去の経験が何割かあるのではないか、と考えるようになっていました。

話はいつものように横に素っ飛びます。

ここ2年くらい毎朝リンゴのジャムを食パンにのせて食べていました。それが美味しいと思っていて、プラスして何度も美味しいなあという経験を経ていたからです。ところが今月に入ってから、美味しいと思っていたリンゴジャムを持て余すようになりつつありました。最初に考えたのは新型コロナの副作用による味覚障害です。でも喉も痛くなければ熱もありません。なんでなんだろう?と不思議に思っていました。持て余して捨てるのもイヤなので、リンゴジャムが切れたのを奇貨として元さやに戻ろうと昨日退勤後に大丸で以前買っていた明治屋マーマレードを買っています。そのマーマレードを今朝開けてパンに塗るとほどよい酸味とガツンと来る甘さに惚れ直してます。

でもなんでリンゴジャムを持て余すようになったのか。酸っぱいものが良いならつわりじゃね?と助言になってない助言を受けたものの、残念ながら(…残念ながら?)私はつわりはあり得ない性別です。「些細なことなのでどうでもいいかな」と考えるのをやめて、眼科から出されてる点眼薬を点眼しようとして「もしかして?」と思い至り、点眼後に検索するとビンゴで、先月の手術後に出された点眼薬のひとつの副作用に味覚障害がありました。

薬それも点眼薬で味覚が変わっちまうのを知って・体験して、(変わらずに思い込みや経験もあると思ってるものの)「美味しい」というのはほんと微妙なものなのだな、と思い知った次第です。明確に判ったのはいまのところジャムだけなのですが、とりあえず、工夫してなんとかやり過ごします。