リンゴジャムの効能(もしくはルーティンのこと)

やらなければならぬことを想起してしまうと「うわーめんどくせー」となってしまうことがあります。めんどくさいものをめんどくさいまま放置できれば良いのですが・靴屋小人さんがこっそりめんどくさいことを片づけておいてくれると良いのですが、そんなことはまずありません。めんどくさいことをしなければならないのは憂鬱ですが、憂鬱だからと口にして事態は解決するわけではありません、なので、朝に憂鬱を感じるときはパンを焼いてる間に最低一回はリンゴのジャムのふたを開けてにおいを嗅ぎ、トースターからパンを取り出してそのジャムを塗り、こんどは舌で味わうことをします。食べ終わったころには憂鬱はいったんシャットアウト出来てることが多いです。嗅覚と味覚は考えてることや憂鬱を遮断するには最適で、しかし事態は何の解決もしていません。解決していませんが、それまでに一つの行為を終わらせたあとだけあって「そのうちめんどくさいことにも終わりがあるんだから」とか「めんどくさいことが終わったらご褒美にちょっと良い酒を買おう」とか憂鬱を感じていた状態よりも思考が前向きになってることが多いです。

めんどくさいことであっても「やるかやらないか」といったら「やるしかない」状態のとき、ともかく憂鬱な状態を抜け出すのが大事です。…ということを、編集画面をクリックして知った今週のお題「マイルーティン」というのに沿って書こうとしたのですが、私はカタカナ語が得意ではないのでその意味を理解してるか怪しいものの、憂鬱な状態を抜け出すための手順としては嗅覚と味覚を働かせることが多いです。ついでに書いておくと私が嗅ぐ・味わうリンゴジャムは明治屋のです。明治屋のジャムが一番効きます…って怪しい薬物の中毒患者みたいですが。

冬になると悲観になりがちで、そういうときはたいてい温かいお茶などを手で感じ、においを嗅いで、舌で味わうと悲観からいくらか前向きになってることが多いです。ってここまで書いて気が付いたのですが、嗅覚とか味覚とか触感とか感覚を頼りに生きてる野生のサラリーマンっぽくなってしまうのでボロが出ないうちにこのへんで。