「ジャムを塗る」もしくは「ジャムを載せる」

抱えてる仕事で手間取っているものがあって気が重くなる朝がないわけではなく、(そういうときわりとよくやるのですけど)当座のよすがとして、朝に食べるジャムをここのところ少しだけ良いものに代えています。ここしばらくは勤務先のそばの大丸で売ってる明治屋のリンゴジャムで、大丸ではなぜかリンゴ以外は値下げしてるもののリンゴだけは価格はそのままで、でもここで切らすとキツいので、追加で買っています。いいカモにされてる自覚は正直あります。

毎朝リンゴの良いにおいをかいで、さらに果肉の残る食感を楽しみながらひかえめな甘さを舌で味わって、いったん憂鬱なのをシャットアウトしてから出勤しています。ジャムは食パンに塗るというよりはここのところ載せてるというほうが正確で、こぼれそうになりつつもこぼれないように食べるスリルも味わっています。

話はいつものように横に素っ飛ぶのですが。

原作を読んだことはなく、ただし参考にしようとドラマを一回だけ録画して視聴しシロさんの作ってる料理の品数の多さに真似できねえ…という理由でそっと消した「きのう何食べた?」という作品があります。映画がいま上映中らしく地下鉄の駅に広告が出てて登場人物のケンジさんが居て、ケンジさんはパンを手にしてるのですけどジャムの量が塗るというより載せるに近く、同朋が居る!仲間がいる!!と妙に親近感を持っちまいました。

パンにジャムを載せるケンジさんを見るまで、ジャムを塗るのではなくある程度載せることに「品が無いのではないか?」という後ろめたさがちょっとだけあったのですが、同朋が居る・仲間が居ることが判ったのでそれも解消しています。というか、英語ではspread(塗る)もput(載せる)も両方ジャムには使いますからジャムはあふれるほど載せてもたぶん間違いはないはず(異論は認める)。

映画を観るかどうか・原作を読むかどうかはまだ決めてませんが、一回だけ視聴したときには苦手かも…と感じていたケンジさんがどう描かれてるのか、ジャムのせいでちょっとだけ興味が湧いてきました。