リンゴジャムのこと

吾輩は猫であるのなかで苦沙弥先生の一家はジャムを月に8つ舐めたことになっています。舐めついでに書いておくと胃に良いと読んで大根おろしも舐めています。この「舐めた」という表記に引っかかってジャムのフタをあけて舐めたくなる誘惑がないわけではないのですが、さすがによい大人なのでしたことはありません。その代わりと云ってはなんですが載せる量をたまに増やしたりします。去秋に地下鉄の駅で「きのう何食べた」のケンジさんがパンにジャムを塗るのではなくほぼ載せてると言ってよい状態で写ってる広告を見てからこちらほかにも同朋が居る!と心強いのですけど、こぼれそうになるジャムをスリルも味わいながら食べる朝のパンほど幸福を感じるものは無いと思うのですが…って書かなくても良いことを書いている気が。

わりと使うジャムはひと瓶300円程度のアヲハタか群馬のJA吾妻のリンゴジャムで、そこそこの値段で飽きもせず、重宝しています。おそらくなんどか書いてるかもしれぬのですが忙しくなってきたりすると大丸の地下で売ってる明治屋のリンゴジャムに変えます。ふたを開けるとリンゴの香りが鼻を上品に刺激し甘さ控えめとはいうものの舌に果肉やリンゴの甘酸っぱさがダイレクトに来るのでそれに神経を集中させ、抱えてる仕事に関する憂鬱な気持ちをシャットアウトできています。ありがたいことにひと瓶500円はしません。はてな今週のお題が「自分に贈りたいもの」なのですが、モチベーションを上げるためのお手軽なおのれへの贈り物です…ってここで終わればお手軽できれいな話で終わるのですけど。

大丸の地下のジャムを売ってるグローサリーのコーナーのそばに山形の食品メーカーのコーナーがあって、ジャムの品ぞろえが豊富でもちろんリンゴのジャムもあります。いっぺん買ってみたいなと思うのですが、良いお値段なので根が庶民なので迷ったことはあっても買ったことはありません。ただ、いまのところ感染はしていませんが今回の第六波と忙しい時期が重なった今冬はちょっとキツく感じてて、近いうちに手を出してみようかな、と。おのれのモチベーションを上げるため、この冬の多少の贅沢は敵じゃなく、素敵のはずだとおもうのです(異論は認める)。