どこで読んだのか記憶があいまいなのですが井上靖さんの短編で内部がガラスでできた魔法瓶の話が有って、それを10代の頃に読んで、魔法瓶の内部のガラスの音が割れた場合にどんな音がするのか正直知らないのにその音を知ってしまった気がしてならず、以降、ガラスというものを丁重に扱うようになっています。瀬戸物等は割ったことがありますが、ガラス系は皆無ではないはずですが記憶がありません。
いつものように話は横にすっ飛びます。
この前の週末に、ヨドバシでスマホを買い替えています。そのときにスマホの保護フィルムを1680円くらいで貼ってもらえるサービスが目に留まり、正直手先がけっして器用なほうではないのでそれのお願いするつもりでいました。ところが代わりに保護フィルムの代わりにスマホにガラスコーティングをすることを薦められ、強度も増すのでスマホのケースも要りませんよ、とささやかれ、ケース代+保護フィルム貼り付け代とそれほど変わらないのでそれをお願いしています。ちなみにお値段は5500円。
でもなんですが。
習慣というのは恐ろしくてスマホに代えて8年以上経つのですがずっと手帳に似せたスマホケースに入れていたせいもあってガラスコーティングをしてあるとはいえむき出しのスマホというのにどうも慣れず、くわえて、強度を増すためのガラスコーティングなので同じガラスでも種類が違うとはいえ井上さんのガラスの魔法瓶のことも頭から消えず、ここ数日過ごしていました。
バカ丸出しのことを書くと、この先慣れそうにないな…と考えて、退勤後に無駄遣いになっちまうのですがスマホのケースを買いました。不思議なものでそれで妙に安心感が増しています。
年齢を重ねると新しいことに対して寛容ではなくなる…というのをおそらく井上さんではないとおもいますがどこかで読んだ記憶があってそれに対して「そんなバカなことねえだろあははのは」などと思っていたものの、いざおのれがそうなると、案外笑えなかったり。