イクラのブリン

これからくだらないことを書きます。

読んだり観たりしたもののなかで予想外の食べものにであうことがあります。たとえば以前観た『ナイル殺人事件』の中にはウツボ料理が出てきました。ポアロはそれを欲したわけではなく、しかし出てきちまっています。なぜそんなことになってしまったかは是非作品にあたっていただくとしてそのとき私は「ウツボって喰えるんだ…」と学習しています。が、どんな味がするのか、実は知りません。もっとも江ノ島水族館で知ったこととしてウツボ相模湾にも居るようで、なので江ノ島茅ヶ崎などで機会があったら食してみたいと思いつつ、残念ながらまだ果たせていません。でもそのうち食べることが出来そうです。

くだらない話を続けます。

チェホフの短編に『愚かなフランス人』(チェーホフ・ユモレスカ‐傑作短編集‐・新潮文庫・2009所収)という作品があり、どういう作品かは是非読んでいただくとして、その中でモスクワを訪れたフランス人がブリン(ブリヌイともいう薄力粉主体のクレープ状のもの)にイクラを載せて食べるシーンがあります。ロシア語で赤い魚卵という意味のクラースナヤ・イクライクラの語源で、ブリンもロシアの料理ですからその組み合わせは決して不思議ではないのですが、悲しいかな私はイクラには醤油を垂らしたい欲求がありますがロシアにはヒゲタ醤油はないでしょうし、あわさったらどんな味になるかが想像がつきません。

ここではてな今週のお題「行きたい国・行った国」を引っ張ります。

私は長崎より西へ行ったことが無いので当然ロシアも未訪問です。大学生の頃に読んで以降、イクラを載せたブリンがほんとにモスクワで食べられてるのか、果たしてどんな味なのか、正直好奇心を持ち続け居ています。でも昨今の状況では当分の間ムリのはずです。

そこでお願いがあります。ここをご覧くださってる方の中で、どこでもドアをお持ちでなおかつ「おもしれえこと書いてるじゃねえか、だったら貸してもいいよ」という方がいらっしゃったら、ご連絡いただけると幸甚です。