知らない街を歩いた感想

熱海にブルーノ・タウトが関係した日向別邸という別荘建築があり、松の内にその見学ツアーに参加しています。現地集合時間が14時半で、熱海駅に着いたのが13時をいくらか過ぎたあたり。余裕を持たせたのは遅延を意識してのことですが、幸いなことにその日は定刻でした。さて1時間以上あるのでどうするか?ということになり、いちばん無難なのは近くでコーヒーとかで、しかし考えることはみな同じで混雑していて、次善の策として集合場所とは方向的には正反対になるものの有名な貫一お宮の松というのを見に行こうということになりました。ぐーぐる先生にお伺いを立てると駅から平坦な道800メートル徒歩片道11分で電車内で鯵の押し寿司を食べたばかりだったので「適度な腹ごなしにはなるかな」などとそのときは考えていました。なお彼氏も私も熱海で降りたのははじめてです。

でもなんですが。

ぐーぐる先生は平坦な道って云ってたのですが途中で駅から貫一お宮の松のある海岸へ向かってるうちにその道の勾配がそこそこキついことに気が付きました。ついでに書いておくと近道ルートは階段で、そこもあんがい勾配がキつい。行きはよいよい帰りはなんとやらでちょっとだけ怖気づき「どうするよ?」「帰り道はタクシーにすればいいんじゃね」という協議のあと

そのまま初志貫徹しています。

近くを散策し、いくらか時間をつぶして熱海駅へ戻ろうと海岸沿いの道路でタクシーを拾おうとしたもののぜんぜんダメ。坂の下にあるホテルと坂の上の駅の間を荷物を持って坂を歩く人なんていないでしょうからみんなタクシーを使うはずで松の内故にフル稼働のはずで無理もなく、やむを得ず駅まで坂を歩いて登っています。ついでに書いておくと日向別邸は駅よりさらに高い丘陵の上にあって、集合時間には間に合ったもののさすがにいくらかくたびれていました。

なお見学した日向別邸は坂を登ったことを後悔させないとても時間泥棒な建物です。

あとで知ったことですが駅と海岸の高低差が60メートルくらい。江ノ島江島神社辺津宮の参道の鳥居から江ノ島の頂上と同じ程度で「ああなんだその程度だったのか」なのですが、ここではてな今週のお題「大移動」を引っ張ると、知らない街で高低差のあるところに出くわしたせいかたいした距離でもなくても「大移動」感が強かったです。

最後にくだらないことを書きます。

知らない街を歩いてみたい

「遠くへ行きたい」(作曲中村八大・作詞永六輔

という歌詞の曲がありますが、知らない街を歩いた実感としては歩くなら高低差の少ないほうが良いかなあ、と(異論は認める)。