初夏の三島楽寿園

三島駅からほど近いところに楽寿園という公園があります。その楽寿園の中にあるのが楽寿館という建物で、明治期に小松宮家の別邸として建てられてそれがいまでもほぼ現存していています。

内部は先行する修学院離宮などを参考にしたと思われる凝った装飾もあるのですが、個人的には漆喰もしくは砂壁が青であるのが印象的でした。おそらくその配色はすぐそばにある池が関連してると思われ、しかし以前見学したときに池が枯れていて、この時期は湧水があるというのを聞いてこの週末に見学しています。

湧水は富士山の雪解け水が関係すると云われてて、施主や設計者が眺めて満足していた光景はこれだったのか、というのが知れたのは収穫であったり。

なお枯れているときは上記のようになります。これはこれで一興ではあるのですが。

湧水ですから流れが生じてさざなみが立ち明鏡止水の如くとはなってはいません。ただそれがアクセントになっているのは間違いないはず。

「行く川の流れは絶えずしてしかし元の水にあらず」を「行くカバの流れは絶えずしてしかし元のミミズにあらず」なんて変換して暗記していて、学生時代にこういうところを見学してたら余計な変換をしないで済んだかも、といったら吹き出されたのですが、そんなことはともかく

水の流れがあるのって涼しさを感じさせるよなあ、と。

楽寿園からそれほど遠くない三嶋大社では茅の輪くぐりがあって、本来の6月30日よりちょっと遅くなってしまったものの、疫病除けのためくぐってきました。来ているのかそうでないのかわからぬものの第九波、なんとか乗り切ったらもう一度行く予定です。