脳内の土井先生

きのう何食べた?」というマンガがあるのは知りつつもほぼスルーしていてドラマもも視聴するつもりはなかったのですが、でも参考にしようとしてちらっと一度だけ夏前に録画しました。努力する前に努力することを放棄しているようでアレなのですが、一度だけ見てそっと消して、参考にしてはいません。録画した「きのう何食べた」の回の場合、ごはんを炊き込みご飯にしてて4品で、白いご飯を炊き込みご飯にするだけでも「手のこんだ」感があって、真似できないと思いつつでも考えさせられてて、ずっと印象に残ってます。

土井先生が「一汁一菜でいい」ということを提唱されてることは知ってるのですが、厳密な一汁一菜ではないけど、実家はそれに近かったです。実家は必ずしも裕福でないほうだったので、だいたい夕飯は魚か肉かの主菜にそれに野菜(もしくは豆腐)主体の副菜で、主菜が冷たかったら副菜は温かいもの、主菜が温かいものなら副菜は冷たいもの、主催と副菜がともに冷たいものだったら汁ものプラスして、主催と副菜が温かいものだったらごま豆腐やお浸しなどをプラス、という具合の献立で、皿数は多くありませんでした。私はひとりの夕食のときも・ひとりでない夕食のときも、ほぼそれをそのまま踏襲しています。喰わす相手が居ても特に品数が少ないといわれたことはありません。ほかにどういう考えによって献立を考えればいいのかわかりません。ただ、私は献立などでちゃんとした教育を受けているわけではないのでどこか発想が貧困です。

週末の一人ではない夕めしのとき(知らないほうが幸せだったかもしれない味のひとつである)シシャモのオスが小田急で手に入ったのでそれを焼き、シシャモには豚汁だよなあと考えて豚汁を作り、それにカニカマと水菜のお浸しを作ったのですが、つい「きのう何食べた」を作りながら思い出してしまい、このメニューにあう炊き込みご飯ってなんだろうとか、これに手の込んだ料理感のあるもう一品を作るとしたらなんだろうとか、と味噌を溶かしながら考えつつも発想が貧困なので思い浮かびませんでした。

その時、私の脳内で土井先生が「一汁一菜でいい」とささやいたのですが、都合のいいときだけ土井先生を引っぱり出してる気がしないでもなかったり。