以前、キシロカインという麻酔でいちど血圧低下・意識消失していてそのときの担当でない先生からキシロカインをなるべく使わないようにと忠告を受けていました。ロクな死に方しないかもしれないなーと思いつつ死ぬことに未練があるので、その忠告をずっと守ってて、長いことキシロカインとキシロカインをつかわざるを得ない胃カメラを避けてきました。でもって今夏、健康診断で胃がひっかかりました。紹介状を持って消化器科へ行くと生検を前提に内視鏡で検査したい、そのほうがいいと忠告され、胃カメラヴァージンを失う年貢の納め時かなあと観念し、だったらキシロカインをつかわないでできませんか?とお願いし、その理由を述べたらわりとそこらへんめんどくさがらずに考慮して手配してくれる担当医にあたったので、検査に同意しました。麻酔系に若干不安があったので理由を説明して予め休みをもらっておき、万一翌日に戻れなかったときのためにこの文章を書いてる段階ではお笑い沙汰ですが、メモを残しておきました(あつものに懲りてなますを吹くなのですが、それくらい怖かった)。
前日夜から絶食して早起きして勤務先ではなく都内の病院へ。いちおうの問診のあと担当の先生ではないのでキシロカインのことを再度念押ししようとしたところ、いいかけたところでにっこり「きいてますよー」とのこと。相手のほうがテクニシャンですから具体的にどうするかは訊かずにマグロに徹しました。点滴用の注射を刺した痛みは覚えてるのですが、そのあと眠くなりますからねー、の声のあとはほとんど覚えておらず。
次に意識があったのは・目がさめたのはのどの違和感を感じた時です(おそらく内視鏡を抜いたときの違和感)。そのあと気分はダイジョウブですか(というようなことを)と問われて(親指をあげてサイコーですと答えられるほどの余裕もなく)のどを違和感を訴えたらどうも麻酔をつかってなかったようなことを云われた記憶があります。メガネを外してて詳細はわからない・涙目になっててなにが起きてたのかはわからないのですが、既に検査は終わってて、ちょっと安静にしてたほうがいいということで処置室から別のところにうつろうとしてこけて、まだ本調子ではないことをなんとなく察しました。20分ほどしてから移動許可のようなものが出て、朝めしぬきなのでもう食べていいのか訊いたらもういちど「のどには麻酔つかってないから大丈夫ですよ」との答え。ちなみにサイレースというのを点滴で投与してたようです。お礼を述べて退出して、病院を出たあとなんだか座って帰りたかったのでバスで東京駅まででることにし、丸の内までもどってきたらのどの違和感がやわらいだので小倉トースト+紅茶(コーヒーは極力避けているのを継続してる)でゆっくり遅めの朝ごはんを喰いました。
そんなふうにして無事生還してきましたってか胃カメラを無事済ましてきました。
休みにしておいて正解で、ふらつきと疲労はきつかったのですが(午後は3時間くらい横になっていた)、心理的に抵抗のあった・最初の難関の胃カメラを無事乗り越えたので(大げさな)、検査結果でるまでもうなんにもかんがえないようにして、明日は通常の生活に戻ります。