目白台幽霊坂

早稲田のほうに用があったので行ってたので、合間にカメラをもって散策って、なんだか最近写真ばかりですいません。歩いて気を紛らわしたかった、ってのもありますが、目的は坂です。

新江戸川公園という場所です

もともと細川家の庭園だったところを都が買い取って公園にしてて、庭園じゃない部分は細川家ゆかりの蔵物を保管する永青文庫になってます。
で、雨降りそうな天気ですが、直前まで雨降ってました。

濡れた白いさつきって、実はけっこう好きだったりします。しずくの付いた、濡れたワイシャツって色っぽいとおもってるせいもあるかも。


すぐそばにある、鬱蒼とした林の中にあるのが幽霊坂です。

東京には幽霊坂ってのはたくさんあるんすが、ここはそのひとつ。霊感がないので幽霊がでるのかはわかんないのですけども。記憶に間違いなければ左手は故・田中角栄元代議士の敷地でした(いまこっちも公園になってます)。坂を進むと和敬塾というのがあります。ノルウエィの森の中で出てくる(ワタナベくんのいた)寮のモデルです。で、和敬塾は男子大学生専用の(つまり男だらけの)大規模下宿です。

門限もあって11時(変わってなければ)体育祭もあったはず(これだけ後日撮影)。


でもって、記憶をたどりながら・時計とにらめっこしながら、探したんすけど、そんな遠くないところにあるのが

富士見坂です。富士見坂も東京のあちこちにあります。昔は富士山が見えたのかも。で、この坂は坂の途中で

別の坂(日無坂)が分岐してます。どってことない、ひとりで見つけたわけではない、教えてもらったポイントなんすけど、この景色が好きで、残ってたのがなんだか嬉しいっす。
なんでこのポイントが好きなのか、残ってて嬉しいのかが自分でも判るようでわかりませんし言葉で説明できるようでできません。珍しいからか、っていうとなんとなく違います。さっきの水にぬれたさつきもそうなんんすけど、きわめて感覚的です。


さて、坂の下は神田川っす。写真だと判りませんが、残念ながらけっこうにおいます。

神田川の歌詞はどこが舞台だかわかんないのですが、勝手にこのあたり、それも曇り空の下、って勝手に想像してます。でも違うかもしれません。
神田川の歌詞の最後に「ただあなたのやさしさがこわかった」ってのがあって、やさしくされるのは嬉しいけど怖いのも判らんでもなくて、でもけっこう長い間謎で不思議な歌詞だなあ、と思ってるのですけど、このやさしさが怖いってのは実はことばで説明できるようなものではなくて感覚的なものなのかもしれません。なにかを見て聴いて、そこにあるなにかに引っかかる、ってことは人によって違う・誰にでもあることではなくて、だからそれを伝えるためにことばがあるのかもっすけど、神田川の歌詞を聴くたびに俺って言葉を知らんなあ、と思ったり。ちなみにさっきの坂も、うまく説明できないので、やはり言葉を知らんなあ、って結論にいたるのですが。

以上、まとまりのない早稲田周辺の坂のレポートでした。