タバコと酒について

いまはほぼタバコを吸いません。時効だから書きますが19の頃はいくらか吸っていて、20の記念に止めています。これを書いているのはおじさんなので吸わない時期のほうが長いです。死んだ両親は喫煙を咎めなかったものの大学生のときのバイト先のデスクは「20になるまで俺の前ではタバコは吸ってくれるな」と19のわたしに云っていました。ちゃんと書くと

「タバコは肺ガンの最大の要因になるということがわかりきっている。それでも吸うのはバカのやることだ。20過ぎたらとやかく云わない。それは大人の判断だしその判断の結果は自分で責任をとれ。でもきみはまだ大人ではない。だからおれは止めなくちゃならない」

という理由です。当時のわたしはそれを聞いて深く考えずに「ああなるほど」と考え喫煙者でもあるデスクの前では吸わなくなり、次第に他の人の前でも吸わなくなり、20で完全に止めています。喫煙者が禁煙を説くのは冷静に考えると滑稽なのですがいまでも忘れてないのは根っこにある「大人というのはおのれで判断したことの結果の責任をとるべき」という部分が腑に落ちたからだと思われます。

ここで終わらせれば美談で終わるのですが。

禁煙は成功しましたが禁酒は出来ていません。以前書いたことがありますが失敗はあって、成人してから飲酒後にラブホに行ったものの風呂あがりを待ってる間にベッドで寝てしまい、目が覚めたら一緒に入った相手と目があってなんのためにラブホに入ったのかの記憶が戻り、怒られるかと思いきや「寝顔を見ていたら起こすのが忍びなくて」と云われ、怒られなかったもののせめてもの誠意としてすぐ土下座したことがあります。

ここではてな今週のお題「大人だから」を引っ張ると、怒られそうなことをしでかしても「大人だから」怒ったりするわけではない…というのをそのとき思い知っています。それよりもなによりも未成年のときのタバコの忠告の記憶がまだ新しかったせいもあり、大人になると忠告や怒ってくれる人が居なくなるのだ、と悟り、以後行動に気を付けるようになっています。

とはいうものの。

致命的な失敗はないものの、酒が人をダメにするのではなく

酒は人のダメなところを露わにするのだ、というのを自覚できる程度のやらかしはあるのですが、匿名とはいえそれらをつまびらかにするのは抵抗があるのでこのへんで。