門松の中のクマとウサギ

いつものようにくだらないことを書きます。

たぶん何度も書いていますが吉祥寺の井の頭池には弁財天がいてその弁財天はなぜか嫉妬深く、ので、男女で井の頭へ行くとそのカップルは別れるという噂が私が十代の頃にはありました。じゃあ同性二人で膝枕したらどうなるの?とやったやつの片割れがこれを書いているのですがそれは横に置いておくとして、噂の真偽はともかくなんでも叶える神など存在しないことを悟ると同時に、嫉妬というのは見てなければできないはずだよなと考えて、以降、神様にはお願いするけどそれは見守ってもらうとか背中を押してもらう程度という意識になりました。

西武に東伏見というの駅があって字面からご想像できるかと思いますが伏見稲荷を勧請していて、行きがかり上井の頭ではなく東伏見に毎年松の内に詣でていて、お稲荷さんに今年も見守ってもらうようにお願いしに行っていました。良いことなのか悪いことなのかは判断つきかねますが人出は去年よりかなり少なめで、たいして待たずにお参りできています。

さて東伏見から福袋を買いに吉祥寺へ抜けたのですが

吉祥寺の商店街の門松の中にクマとウサギが。年賀状は書いても十二支にはまったく疎いので「今年クマで去年がウサギ?」とあてずっぽうで訊いて「クマはないって」と笑われたのですがそれはともかく、飾りじゃないとしたらおそらく落としもので、それを目立つところに置いた名も知らぬ人の善意に唸っちまいました。

そういう善意がさらっとできたらいいな…などと柄にもないことをそのときは考えちまったのですが、それは井の頭の弁財天に近いうえお稲荷さんの初詣のあとだからかもしれず、弁財天かお稲荷さんの神徳のせいにして、唐突ですが正月の日記を終わります。