いつだったか記憶があいまいなのですがタモリさんの番組でしょうが焼きのレシピを公開するというのを知り録画したことがあります。でも調味料がたしか目分量で、途中から「ああこれ参考にならないやつだ」とメモを取るのを止めてます。もっとも人のことは云えなくて、豚のしょうが焼きを作るときも醤油ベースのタレ多めにするのですが、目分量です…って、黙ってればデキる大人のを偽装できるのに余計なことを書いてる自覚がありますが続けます。しょうが焼きのタレはおそらくよその地域で食べられてるものよりいくらか甘めに作り、その代わりつゆだくだくにし、キャベツも大量にせん切りにし、大きめの皿に出すと結果的に豚肉よりタレが染みたキャベツの奪い合いになります。豚のしょうが焼きの真骨頂は、タレが染みたキャベツにあるはずです(異論は認める)。
困ったことに最近東京ではキャベツが半分とかでも高いです。しかし不思議なことにせん切りされたパックのキャベツは値段は以前と変わってないはずで、ああだったらこっちのにしようか、せん切りする手間も省けるしな、と、しょうが焼きのときに買いました。
でもなんですが。
食べれないことはないものの、キャベツのほのかにあるはずの甘みがあまりないというか「コレジャナイ」感が確実にあるのです。機械で切るとそうなるのかそれとも種類が違うのかそこへんはわかりません。些細な差なのですが、舌って些細な差でも気が付く保守的なものなのだな、と改めて実感しています。
さて、ナカモという名古屋の味噌の会社の「つけてみそかけてみそ」という調味料をつかって回鍋肉を作ることもあるのですが回鍋肉もキャベツが主役のはずです(異論は認める)。こう高くなってくるとしょうが焼きも回鍋肉もしばらく封印せざるを得ないかな、と。
スーパーの野菜売り場で長考する美中年…じゃねえ、くたびれた中年がいたら生暖かく見守っていただけると幸甚です。