息を止めながら

どうでもよいことを書きます。

不得手なものがいくつかあって、たとえば弁当などについてくる小さな袋状のソースの封を切るのは一発では巧くいかぬことがあります。不思議なものでそのときの情景を今でも思い出せるのですが、(相性が悪いのはハクタカという名前のソースでその)ソースの封を切ろうとしてるときはたいてい息を止めていて、無事成功するとホッと息を吐くのです。

いつものように話は横に素っ飛びます。

恥ずかしながら先日階段ですっ転び、腰というか尻というか背中というかともかく打ってしまい整形外科で湿布を処方され、一日一回それを貼っています。湿布は肌にくっつくために粘着力があるというのはなんとなくわかっているので湿布の面同士がくっついたら剥がれないかもしれぬと予想でき、どちからというと不器用を自覚してるので透明な柔らかい保護カバーを外して貼ろうとするとき慎重にならざるを得ないのですが、ソースと同じく貼ろうとしてるときに無意識に息を止めてることに今回気が付きました。いまのところ失敗はしていませんが巧くゆくと息を吐いていることにも気が付いています。

不得手で巧くゆくかどうかわからない慎重を期すものを前にするとどうも息を止めてしまうようで。これを書いているのはいい歳したおっさんなのですが、いままで気が付きませんでした。おのれのことってなかなかわからないものだなあ、と。

息をしながら貼ったらどうなるのだろうという実験をしたくてうずうずしてるのですが、失敗して一枚無駄になってしまうのもバカみたいなので、息を止めながらでもいましばらく慎重に湿布を貼り続けようと思います…って、不器用な上に器の小ささを晒してしまったのでこのへんで。