それほど残念じゃない休日

現在は富士山と命名されている富士急行の駅は以前は10年くらい前まで富士吉田駅でそのもと富士吉田駅いま富士山駅のそばにあるのが金鳥居(かなどりい)と呼ばれる鳥居です。金鳥居は富士山への入り口でもあって、なので富士山駅というのはあながち間違っていません。天候さえよければ鳥居越しに富士山が眺めることが出来ます。

が、曇天ゆえ、雲に隠れてそれは叶わず。コントロール不可能な状態における残念という気持ちは「こういうのは日頃の行いが」とか互いに責任を擦り付け合い的なことを口にしてしまうのですが、よくよく考えると天候と日頃の行いの因果関係は検証不能で、加えて、そこにあるはずなのは知ってる富士山です。根っこには隠れてるものを見たいというスケベ根性がなければ残念という発想はでてこない、かも…って、スケベなおっさんに関する分析はさておいて。

前夜に山梨県東部は雪が降っていて北口本宮富士浅間神社にもまだその名残がありました。

名残って書けば簡単なように見えますが、木漏れ日が差し込みつつもその影響で木々に積もった雪が融けはじめ滴り落ち、境内だけしとしと雨という不思議な状態に陥っていました。加えて

陽が差すことによって杉から水分が抜けて水蒸気が発生していて、それはそれで理屈ではわかるのですが理屈では無いところでその光景に思わず足をとめ、しばし見惚れてます。富士山はムリだったけど想定外の零れ幸いを見た感があったり。

雪の名残をもうひとつ。山梨県東部の河口湖と山中湖ではわかさぎが釣れます。小さい頃から馴染みの食材でもあっていまがシーズンであったのを知っていたので「山中湖へ行ったら喰えるはずだよ」と安請け合いして山中湖へ行ったのですが、山中湖の湖畔の店にはわかさぎの在庫が無いといわれ、叶わず。降雪による荒天を考えれば不思議ではないのですが、さすがにそこまでは想像できず。代わりにほうとうを食べてます。ほかにも名物があるというのはありがたいかぎりであったり。

さて、山中湖でも

富士山は雲に隠れて叶わず。

鴨や白鳥が湖岸に居て、想定していなかった湖の白鳥を目撃してます。思わず吹き出しそうになったのですが、これも零れ幸いだったかな、と。

叶わぬこともあったものの代わりの零れ幸いもあり山梨県東部でそれほど残念じゃない休日を堪能して東京に戻りました。