(円安状況下における)賢くない選択

私は子供のころからコーヒーというと粉のやつで、かつ、キリマンジャロで育ってきていて、よくあるインスタントコーヒーがどうしても舌が合わずまず飲めません。「違いのわかる男」というキャッチフレーズで販促されたインスタントコーヒーがダメな現況を鑑みると、私はおそらく違いがわからない舌がダメなやつである可能性が高いです。そこらへんから出発して「美味しい」というのはなんなのか?をずっと考えているのですが、答えはありません。ただ、自らの経験から「美味しい」というのはその味に対しての慣れと良いという記憶と思い込みなのではあるまいか、という仮説を持っています。もっともその仮説を証明するのは難しいのですが…ってそんな話はどうでもよくて。

コーヒーは毎朝必ず飲みます。常備してるのはやはり粉のキリマンジャロのコーヒーで、タンザニア産です。ここのところの円安のせいかいつも買う店では先月に比べておそらく60円弱ほど高くなっていました。円安になると輸入品の値段が上がるというのは理屈ではわかっているものの、やはり目にすると一瞬「どうしようかな」と迷ったのですが、手が出せないほどではないので買っています。

円安の副作用(といっていいのかどうかわからないけどともかく悪影響)を実感してしまっていまより円安になるようだったら次回からこだわらずに安い値段のコーヒーに変えようか…と買ったあといくらか弱音になったものの、舌が慣れてて自らが「美味しい」と思えるものを変えるのはやはり抵抗があります。賢くない選択と理解しつつも優雅な朝は代え難いので(アリとキリギリスだったらキリギリス化してる自覚はあるのですが)、いましばらくコーヒーは妥協しない予定です。