わさび茶漬けについて(もしくは軽はずみだけど買ってよかった2024)

白飯にかつおぶしを散らし、その上におろしわさびを小さじに半分程度、さらに醤油を小さじ1程度かけるのを俗にわさびめしということがあります。このわさびめし、それだけでも良いのですがお茶をかけてお茶漬け風に、もしくは、出汁をかけて出汁茶漬けっぱくしてもハズレにはなりません。静岡方面に行き静岡の会社のわさびを買ったあとにそういうことをしていてつまりわさびの粗おろしさえあればよくて、なのであえてわさびのお茶漬けを静岡で買うようなこといままではあまりしていませんでした。

今年に入って伊豆へ行った際にたしか熱海駅で、目についた三島のカメヤのわさび茶漬けのキットを買っています。4月にかけていくらか忙しく、すぐなんとかなるお茶漬けのキットはないよりあったほうが良いかな…程度の考えでほぼ軽はずみに近いです。

ところがそのカメヤのお茶漬け、わさびのほかにいりごまが入ってて、いざ実食しようとするとわさびのほかにごまの香りがうっすらと鼻腔を刺激します。それがとても猫にちゅーる的な中毒になりそうなシロモノで、本末転倒なのですが賞味期限が1年先なのでいざというときのために温存しておくつもりで買ったわさび茶漬け8食分を「あれでいい」ではなく「あれがいい」というリクエストが何度かあった影響でほぼ1ヶ月持たずに食い尽くしています。ここでふたたび今週のお題「買ってよかった2024」を引っ張ると、「軽率に買ってしまったけどとてもよかった部門」のダントツ1位はカメヤのわさびのお茶漬けのキットです。ただ残念ながら東京ではまず手に入らないのが難点です。

さて、美味しいというのはなんなのか、舌以外の鼻からの嗅覚も含むのか、正直よくわかっていないのですが、味覚以外にも香りというのはすごく重要なのだなと改めてお茶漬けで思い知らされました…って、書けば書くほどグルメではない人間であることの自白になりそうなのでこのへんで。