茶がゆのこと

はてな今週のお題が「好きなお茶」で、それを奇貨として毒にも薬にもならぬ茶の話をします。

ふだんは毎朝コーヒー、それもキリマンジャロ一択です。数年前に十二指腸潰瘍になってカフェインのあるコーヒーはNGとなったとき代わりになるものを探し、ほうじ茶ならOKであったので代わりにしていました。最初はスーパーで売ってる安いほうじ茶のティーバッグだったのですが勤務先のそばの百貨店の食品売り場で山本山があるのに気がつき、そこで若干値の張る、でも20袋入りで300円しないティーバッグに変えると香りと味が段違いで、以降治癒するまで小さなぜいたくなのですが毎朝山本山ティーバッグにお世話になっていました。出勤前に香りと味で憂鬱なのをリセットできる限り小さなぜいたくは敵ではありません。小さなぜいたくは素敵です(異論は認める)。

お茶ついでに書くとお茶漬けというとずっと煎茶を使っていたのですが、ほうじ茶でお茶漬けをするところがあると知ってからはさっそく真似していて、(出汁をちゃんととった方が良いと知りつつも)顆粒だしとほうじ茶に鮭(それに少量の醤油とわさび)でお茶漬けというざっかけなメシの材料として、そして胃腸の調子がよくないと自覚してるときにコーヒー代わりにするため、十二指腸潰瘍が治癒したあともほうじ茶のティーバッグは常備するようになっています。

お茶と米ついでにもう少しだけ書くと、もう一度食べてみたいなと強く思うのがほうじ茶を使う奈良の茶がゆです。以前奈良で泊まったホテルで朝食は選択できたのですが彼氏が茶粥にしたいといい「病人ではないのになんで粥など喰わねばならぬのだ」と思いつつ一緒に食べたのが最初で(銃弾が入ってたわけではないけど)そのとき撃ち抜かれ、見た目は限りなく地味なのですが食欲をそそるというのは香りが関係してくるのではないかと思える程度に香り高くいくらでも食べれそうなものだったので、奈良に泊まったときや京都でも喰えるとわかってからは京都でも機会があれば食べるようになっています。

去春から以前のように気軽に奈良へは行けなくなり次はいつ行けるかもわかりませんが

中毒とまではいいませんが、あの香りに触れたらおそらくいくらか恍惚とするはずで(注・茶がゆの話をしています)、なかなかいけぬ時ほどいきたくなると文字にしてしまうと誤解を受けそうなので書き直すと、あえぬとわかってるときほど恋しくなることって(注・茶がゆの話をしています)ないっすかね、ないかもですが。