豊かさ

カップルが金を使わなきゃ楽しめない東京とそうじゃない大阪とどっちが豊かやねん、ってことを島田紳助というひとがどこかで語ってて、なるほどなーと思ったことがあります。
カップルがいて、デートしようというとき、東京の場合は話題のラーメンを食べに出かけることがデートの目的となりえます。待ち合わせて電車に乗って、一時間くらい待って、やっとラーメンを食べて、2人してラーメン代+電車代を投資して半日ぐらい潰せます。実際に東京駅、品川、台場、立川、新横浜、海老名と話題のラーメンだけを集めた施設があったりします。
じゃ、大阪はどうか。まず、半日時間を潰すのに話題のラーメンに並ぶより恋人と喋ってるほうがまず面白い。美味しいものは街中に溢れてる。どっかに行かなくても何とかなる。そもそも恋人じゃなくてもおもろい人間は街中にいて飽きない。どっちが豊かか一目瞭然やろ?と。
このデートの話を京都にあてはめるともっとよくわかります。京都の場合はみんな鴨川べりに(しかもなぜか等間隔に)座って喋ってます。東京じゃ見られない光景で、最初は不思議だったんすけど。どっかいくよりそのほうが良い、というチョイスなのです。たぶんあれ。


人としての豊かさってなんだろ、とは思うのですが、たぶん余裕なんだろな、とおもいます。その余裕ってのは、しかるべきときに相手を自分の身ひとつでどれだけ楽しますかどうか、っていうところにかかってきそうな気がします。あまり豊かでないと自覚してるので他人と話してるときはそれが出来てるかどうかびくびくしがちで、正直それをさらっとできる人が最近心底羨ましかったりします。