生々しさとアニメ・マンガと鬼畜表現と(一部加筆)

生々しさの対極にあるのがアニメやマンガかな、と思っています。アニメやマンガはたぶんあらかじめ生々しさが消去されたクリーンな世界で、毛は髪は別としてほとんど描かれてません。たぶん生々しくしたらアウチだからでしょう。で、キレイで生々しさってのが無いほうがいいってひとが、二次元方向のアニメやマンガに肩入れしやすいと思う。それが悪いとかそういうつもりもありません。生々しさのない絵でかかれたものは人形みたいなものですからアニメやマンガヲタクの人というのは何割かはリカちゃん人形を愛でてあそんでるようなものなのかな、っておもったことがあります。
人形遊びは設定を自由に変更できますから好きなキャラクタについて妄想を膨らますことも可能ですし、それを他人と共有することも可能ですし、リカちゃん人形って着せ替え可能であることを知ってるわけですから平気で着てるものを脱がした絵を描いたり、脱がすだけじゃつまらないし人形遊びも一体だけじゃつまらないからほかのキャラとからませたりするのかな、と。それがやおい同人誌であり18禁成人向け同人誌なんだろな、と。で、児童ポルノの関連のエントリを書いてたときからずっと考えてたのですがその人形遊びは被害が発生しませんから、規制するのは馬鹿げてるようなきがしてならないです。


ただアニメ・マンガのエロ表現を規制すべきってのは支持こそしませんがいくらかは理解できます。ここから先、きわめて個人的な道徳的なものの発露になるのですが、誰もが性的な暴力に遭うのは避けたいと思ってることでしょうしそれはレイプとかの鬼畜行為であればあるほど人格を否定してるからです。アニメ・マンガであっても未成年なんかがキャラクタのレイプ等鬼畜的人格否定表現の規制をすべきってのは、傾聴に値するのではないか、って思ってます。
生々しさを欠き、人形同然であってもアニメのキャラであってもそこには架空の人格があります。人格否定的な表現をアニメやマンガのキャラならつかっていいか、人格否定をしてもそれはよいのかっていったらもちろん架空の人格であるからそれは問題は発生はしないです。でも鬼畜表現において一定の属性のキャラだけが人格否定的扱いを受けるものが溢れた結果、未成年の美形のキャラは実はゲイでレイプされてしまいには喜んでしまう何も考えてない淫乱、という設定なんかに何も疑問を抱かない人が増えたら怖いし(そういうのありそうとか)、その架空の人格に付属する属性の否定、例えば未成年であるとかゲイであるとかレズであるなら自分たちと違うから創作上でも人格否定して強姦輪姦ばっちこい、っていうふうに創作上人格否定してもいいんだとか、そしてそういう風潮になるのが怖いな、と思います。
や、架空の話、妄想だから、っていわれればそうなんすけど。
創作物表現の規制はやりすぎたとは思うけど、蔑視につながりかねない表現の氾濫についてはそろそろ考える時期に来てるのではないか、なんてうっすら思うのですが。