宝田恵比寿へ(もしくはべったらのこと)

毎年似たようなことを書いているのですが今年も書きます。

この時期は神様は出雲へいってることになってるので10月のことを東京などでは神無月と呼ぶのですが、例外が恵比寿さんです。一説には留守居役だからだというのですが、留守居役がなぜ恵比寿さんなのかは国学院や皇學館を出てないので残念ながら知りません。ともかく日本橋のあたりでは恵比寿さんしかいないことになっていて、それを奇貨として小伝馬町駅のそばの宝田恵比寿は19日20日例大祭になります。

去年の今ごろに眼科の手術があって直前に参拝していて、1年後の診察が木曜にあって休みにしておき(まったく問題が無かったわけではないものの概ね成功した部類に入るので)通院先の診察後に手術の御礼参りを兼ねて参拝した次第です。もっとも恵比寿さんの主たるたる守備範囲は商売繁盛や漁業なので「お前はなにを考えてるのだ」といわれそうなのですが、小さい頃からずっと知ってる神様なのでいままでも受験を含め背中を押してもらっていてついお願いしてしまったというかなんというか。

さて宝田恵比寿の例大祭の際に屋台が出てその屋台で売られるのが

べったら漬けで、なので例大祭を「べったら市」などと呼ばれることがあります。

べったら漬けは大根を水あめや麹などで漬けた甘い漬物で独特の香りがします。念のため書いておくと万人受けしないというか正直好き嫌いがはっきり分かれ、人によっては「よく喰えるね…」的な反応がないわけではありません。その反応をするのがいちばん身近な人ゆえにちょっとつらいものがあります。

私は小さいころから慣れ親しんでいる味でおいしいと感じるものの、もしかしたらおいしいというものの本質は経験からくる刷り込みとこれが良いという思い込みから成り立つ感覚かもしれなくて…ってべったらを擁護するあまり、いつものように話がズレてきたのでこのへんで。