睡魔に勝てそうにない時間の存在

去夏あたりから感染者が増加すると救急車が逼迫する旨の東京ローカルの報道を見ていたこともあって、真夜中にサイレンが聞こえたとしてもそれほど驚かなくなっていました。未明にサイレンが聞こえて「救急車かな」などと思いながら時計を確認すると4時前で、起床するにはまだ早いのでそのまま眠りに就こうとしたらそのサイレンを鳴らした車がすぐそばに止まる気配があって「え?」と思っているうちに頭が冴えてきて、聞こえてくるサイレンが救急車ではなくて消防車であることに思い至ります。あわてて窓の外を見るとサイレンを鳴らしながらこちらにやってくる別の消防車が見え、念のためいざというときに持ち出しておきたい最低限のものだけ玄関に置いて、外に出ると周囲には火も煙も見えません。いつのまにか消防車が5台に増えていて、降りてくる消防士さんがみな酸素ボンベを背負い、近所の建物へ消えてゆきます。顔見知りの近所の人が消防の人に「火事ですか?」と声をかけると簡潔に「有毒ガス発生の通報がありました」と。次いで「念のため外に出ないでおいてください」。

どこかに退避しろっていわれる可能性もあるかな…と横にならずに椅子に座っていたのですが、睡魔には勝てず、そのまま椅子で寝てしまっています。気が付いてあわてて外に出たら消防は撤収したあとで、ああ有毒ガスが発生したわけでは無かったんだな、と推測しつつも、結局なんだったのかはわからず。そんなことがあったせいもあって一日中どこか疲れてて、ポカこそしなかったものの退勤時には竹橋で座れたのを奇貨としてその電車の終点までうつらうつらしていました。

若干の仮眠をとったあとのいくらかクリアな頭で気が付いたのですが、結果的に無問題とはいえ、有毒ガスが発生してるかもしれない状況下で眠ってしまったのはマズかったかな、と。でもどうやっても睡魔に勝てそうにない時間ってありませんかね(異論は認める)。