ヤギの不在

住んでいる街から西へ行くと立川というところがあり、駅の北口を降りて10分くらい歩くと巨大な家具インテリアの専門店があります。その家具インテリア専門店もその周囲ももともとは米軍基地跡で再開発をずっと何年も続けていて未利用地が多く、家具専門店に行く途中も前は雑草が生い茂ってるところで、その雑草対策としてヤギが放牧されてていました。

今日の午後、久しぶりに立川へ行っていたのですがそのヤギの居たところは立派なビルが建っていて、当然のこととしてヤギは居ません。いやまあ地主さんからすれば未利用地を放置してもヤギが固定資産税を払ってくれるわけでもなく、キャッシュが出てくだけですから理屈は判ります。

だれかと家具とかインテリアを買いに行く行為というのはどこか前向きな行為でそれとヤギが一緒に脳内で保存されてたせいもあって、また土地にリンクした記憶だったせいもあってふと以前のことが白昼夢のように瞬間的に脳内にあふれ、いまと昔が同じではないと知りつつ、ヤギはもう居ないんだ…と知ると、なんかこう、微妙に寂しかったのは確かです。なんだろ、ヤギと戯れたわけではないものの、おのれが想像してる以上にヤギが好きであったのかもしれぬのですが。

なおヤギの居ない立川ではありませんが、

多摩地区では(下向きに咲いているのでおそらく)オカメザクラ(だと思われるもの)が咲きはじめています。