新宿から中央線に乗ってしばらく行くと立川というところがあります。

立川の中心部から若干離れたところにあるのが国立極地研究所です。北極および南極の研究を担う国立の研究所です。

研究所に南極北極科学館という外部向けの展示施設がありまして、そこへ行ってました。

北極のあたりのジオラマが置いてあって、手前の白いところがグリーンランドです。ジオラマをみるまで知らなかったのですが北極海には深海があります。氷が海の上に浮かんでるんだよなあ、などというのが再確認しました。(気象に関しても範囲内なので)北極の温暖化についても解説があって、グリーンランドだと90年代から温暖化が顕著だが、過去200年に遡ると1930年代から40年代にかけてが最も顕著だったそうで。ただしデータが少ないのでさらなる観測が必要らしかったり。

南極大陸ジオラマです。温暖化に関しては不思議なもので日本の昭和基地のあたりは温暖化傾向が観測されてないらしいのですが、西南極(南米寄り)では急激な温暖化が進行中、東南極(南ア寄り)でも温暖化傾向にあるとのこと。

南極で採取された隕石です。解説を読んで知ったのですが、地球に降ってきた隕石のうち、南極だと氷に閉じ込められ、南極の氷はずるずるっと移動しますがそれが山脈にぶつかり、そこで陽光と強風によって氷の中にあった隕石が表出し、見つかりやすいのだとか。南極で採取された隕石の中に火星由来のものがあるのは聞いてて知っていたのですが、なぜ南極で採取できたのか、考えてなかったので氷解しました。
もうひとつ、地球に降ってくるものの中でオーロラがあります。長いこと素朴な疑問があって、それについて「訊くは一時の恥訊かぬは一生の恥」と考えて、質問しました。オーロラは太陽からの電磁波なのですが(磁力の強い北極と南極にそれが集中する)、なぜそれが赤くなったり青くなったりするのか・色が異なるのか、いまいち理解できていなかったのです。でもって答えは単純で、空気中の酸素や窒素に電子がぶつかるとき発光し、その差(酸素にぶつかると緑や赤に、窒素にぶつかるとピンクというか青紫に)ということのようで。説明が下手だったらすいません。

ペンギンのはく製です。南極の動植物に関しての展示もありました。植物はあっても苔やススキの一部です。ペンギンをみているとなんかこう鳥でありながら独特の進化をとげた結果としりつつも「どうしてこうなちゃったのかなあ」と思わずにはいられなかったり。

オーロラの映像も視聴というか体験できる場所もあります。ゆっくり見学してきました。

でもって、立川へ行ったのはもう一つ目的があって、IKEAという家具屋さんです。ボックスシーツを買いにゆく、というミッションから大幅に脱線して極地研に行ったのですが、IKEAも興味深いところでした。家具は日本の住宅(特に首都圏)にはあまり合わないのではないかなあ、とおもわないでもないのですが、小物は特に興味深いです。ベルトやネクタイを整理する28の輪っかのついたハンガーとかクリップつきハンガー、中の見える箱など小物はちょっと欲しくなったんすが、なんかこう「さすがだなあ」と唸らされました。
あと食品売り場もあります。スモークサーモンとポテトフリッターだけ買ったのですが、考えちまったのがミートボールです。500g売りで、クリームソースの素が併売されてたものの持て余すかなあと思って見送ったんすがそのことを上に通過する人にあとで話したら「甘酢あんかけで食べれば?」と。
ああ、その手があったか、と思ってもすでに遅し。その時思いつかなかったのが微妙に悔しかったり。次に行く機会があったら、買うかも。