時間泥棒な罪作りな冊子

多くの百貨店でカードを出していてるはずなのですが、そのカードを客が使うと何を買ったかのデータが百貨店側に入る仕組みです。私は伊勢丹でカードを作っていて伊勢丹で服をセールのときなどに買うことがあるので、セールの告知がよく届いていました。それに釣られて買いに行ったこともあるので伊勢丹にとってはいいネギをしょったカモです。

それがなぜか今年、チョコレートのイベントの冊子が届いていました。いままでこんなこと一度もありません。女装をしたいとは思わないし生理的にできないのでいつも買うのは紳士物で、買うものから女性と判断されることはないはずです。今金男爵というジャガイモを買ったことがあっても伊勢丹でチョコを買ったことはありません。なんでそんなものが届くのだろう?と不思議に思っていました。カード申し込み時に性別を間違ってチェックしたのかな、と一瞬不安になっていますが、ちょっと考えにくい。まあ理由を考えるだけ時間の無駄だよな、と、古紙回収の雑紙に分別するために宛名の書いてある袋を破いたあと、冊子を何の気なしに開いたのがまずかった。

偶然開いたページがレーズンを貴腐ワインに浸してチョコでコーティングしたフランスのチョコの紹介でした。(知らなかった方が幸せだったかもしれない)貴腐ワインは芳醇な香りと独特の濃厚な甘さがあるのですが、レーズンを貴腐ワインに浸したらレーズンにそれが移るはずで、それをチョコでコーティングしたとするなら、チョコの苦みもあるけど口にしたら濃厚な甘さと芳醇な香りがするはずです。想像しただけでヨダレがでそうになってるのでなにより自らが欲しいと思っちまっています。ほかにもアブサンなどのボンボンであるとか、なんとなく男もターゲットにしてるのかなという代物が幾つか載っていました。来月5日から14日までのイベントで、バレンタインに重なるので敷居が高く特攻する勇気はいまのところありません。でも貴腐のやつはバレンタインとしてあげたら喜ぶだろうなと想像できたので、ちょっとだけ未練があります。女子禁制の日とか作ってくれないかな。今回の罪作りなチョコのイベントの冊子を性別関係なく配ってるとしたら、悶々としてる男も多いのではないか、と思いました。

しばらく眺めてて物思いにふけってたのですが、時間泥棒な罪作りな冊子だと思いました。