魔法瓶の呪縛

ほんと笑い話に近いのですが。

井上靖さんの詩であったか短編であったか、井上靖さんとおぼしき登場人物が子供の頃に2人で遊んで魔法瓶を転がしているうちに静かなんだけどなんともいえない複雑な音を立てて壊してしまった小咄が有って、その魔法瓶が壊れる音を私が聴いたわけではないのになぜか聴いてしまった気がしてならず、それをどこで読んだかも題名も記憶は定かではないのだけどそれからは中に液体が入る可能性のあるものに対するビビりというか魔法瓶的なもののたいしてびくびくするようになりました。いまうちに魔法瓶はありません。湯沸かしポットは内部はガラス製じゃないのですが地震が来ても落っこちないような場所にいつも置いています。

健診の結果血液に異常があってってことは先日書いたのですが現在赤血球などが体内に基準値をオーバーして存在していてそのため、(金曜日ではない)「血栓ができやすいので念のため水分補給をこまめにしてください」とドクタから云われてて、はてな今週のお題が「残暑を乗り切る」なのですが、生きてこの夏を乗り切りたいので残暑がきつい日は出勤時・外出時にここのところ水分補給のための水筒を必ず持参しています。水筒を買ったあとに中身が金属製であることを確認してるし、水を入れるときにも覗き込んで金属であることは承知してるのですが、どうしても壊れてしまった音を聴いた気がする魔法瓶を想起しちまい、丁寧に扱いがちです。それでも今日、落っことしそうになってしまい、すんでのところで回避してホッとしてます。ガラス製魔法瓶じゃないのでバカ丁寧に扱ったり落っことさずに済んだことについてホッとする必要ないことは頭では理解してるのですが。

ほんとバカだなあ、と思いつつ、この呪縛はまだ解けそうになかったり。