ズボラ

青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」という高校生が主人公のアニメをここのところ継続して録画して視聴しています。でもって回によっては心をえぐられます。数週間前の回では福岡から藤沢に来て、数少ない友達から孤立するのを怖れて周囲の空気を読んでしまう女の子が出てきました。「ひとりでいるのはイヤ」「いつもひとりと思われるのは恥ずかしい」というセリフもあって、周囲が知ってるのに自分が知らないという状況が怖いので夜遅くまで話題になった動画を視聴したり、ひとりで弁当を食べるのもひとりでトイレに行くのもイヤと言い切ります。一見奇異にも思えます。が、(本名よりニックネームを誰もが知っていて)私は高校生の時は偶然孤立状態にはならなかったけど、(孤立を怖れて私はおのれの性について勤務先では一部の人にしか語っていないので)ある集団の中での孤立をおそれるその女の子の気持ちがまったくわからないでもないところがあります、っててめえのことはともかく。でもってその心持ちが物語の中でラプラスの悪魔という古典的な物理学の話とつながって来ます。詳細はライトノベルズだか雷都宇都宮だかの本を読んでいただくかアニメを視聴していただきたいところなんすが、って関係ない前置きがいつもなげーよ。

いくらかえぐられたところがないわけではないその回の録画で本編には影響ない程度に一部画像が乱れてることがありました。1月末のことです。最初は東京MX側の問題なのかな、と想像し「まあいいか」と流していました。MXはその一回だけだったのですが今月に入ってからNHKの番組を録画しようとしたら途中で切れてしまい、さらに今週に入ってからは録画できなくなりました。録画できなかった原因は「電波の受信状態が悪い」からと表示されていたのですが、いま住んでいるところはOCN光のテレビオプションでアンテナはないので電波の受信はあんまり関係ありません。青ブタにでてきた福岡出身の女の子のセリフを借りれば「いっちょんわからん(≒まったくわからん)」。

物理法則を扱うフィクションのアニメで心をえぐられたせいでリアルに電気製品が物理的に異常をきたしたとは考えにくいものの、数日前からDVDレコーダのせいではないか、と疑いはじめました。2010年に買ったのでもう9年経過してて寿命かなあ、と。土曜の夜、めしを食いに来た・泊りに来た相手になんの気なしにDVDレコーダが寿命かも、という話をすると、DVDレコーダの前に行きあちこち触ったあとDVDレコーダの正面のディスクを入れるところより下部のふたを開け(そんなところが開くことすら忘れていた)、(機器周辺の埃は掃除機で吸い取ったり拭いたりしてるのですが)露わになった装置に挿し込まれているカードを引き抜くとそのカードはいくらか埃にまみれてて、軽くふいたあと再度カードを挿入し蓋を閉め試しに録画ボタンを押すと、きちんと録画が機能しはじめました。ダメかもと諦めていたMXでの「青ブタ」の放映5分くらい前のことです。

ほんとにありがたかったので「ありがとう」と謝意を述べたのですが、代わりに「ちゃんと(DVDレコーダの)手入れ、しとけ」と耳の痛い忠告ががががが。でもって今回思い知ったのですが、おのれの知らなかった行き届かなかったズボラな部分を他人の手で露わにされることは、やはりいくらか恥ずかしかったり。