ある洋菓子店のこと

もしかしたら前にも書いたかもしれないのですが、酔っぱらった相手を介抱して家まで送り届け、めんどくさいなあと感じつつその家にあがったらドアを閉め家族が居ないからという言葉とともにほんとはそれほど酔ってない・酔っぱらったようにみえたのは演技であることがわかって、物理的にまだハメられたわけではないけど(なんのことかわからないよいこのみんなはわかんなくていいです)ハメられたと悟り、泥酔してるわけではないなら判断能力があると考え・そういうことならと「きちんと戸締りしろよ」と告げて靴をもって外に逃げて門扉が閉まってたので塀を越えて帰ったことがあります。警邏中の警官に遭遇したらどう説明しようかとか塀をよじ登りながら考えなかったわけではなかったものの、ハメられるよりましだとそのまま登り切り、幸いにして深夜の道路には誰も居なかったので警察のお世話にはなっていません。介抱した相手とは気まずい雰囲気になるのも嫌なので何事もなかったかのように振舞ってます。もちろん最近のことではありません。似たようなことを別の人でもう一度体験してて、二度あることは三度あるといいますが、三度目はいまのところはありません。はてな今週のお題が「激レア体験」で、二度あることが激レアになるのかどうかはわからぬものの、激レアであってほしい体験の筆頭格ですって書いてて気が付いたのですが、なんだかおのれの青春、順風満帆ではなかったのだなあ、と。

話を変えます。

東京ローカルのMXテレビは夜に大きいお友達向けアニメを放映することがあります。その放映枠で(ここでさんざん書いてる)青ブタを知って以降、風呂上りなどにMXにもチャンネルを合わせるようになりました。MXで去年末やってたのが「SHIROBAKO」です。すべての回を最初から最後まで視聴したわけではないもののかなりアバウトに書くとアニメ制作会社における青春物で、私が育った東京都西部はアニメ制作会社が多いせいか作品内でも見覚えのある景色がわりと描かれていました。(事前に聞いてはいたのですが)よく知る洋菓子店が名前を変えてはいるもののほぼそのまま登場してて、おもわず「おおおおお」と低い唸り声をあげてしまっています。リアルでよく知ってる店がフィクションに登場する経験は激レアで、しかも嬉しい激レアです。激レア体験、嬉しいことのほうが良いです。

蛇足ですがそのお店で買っていたのがレアチーズケーキで、舌が慣れてしまったのでチーズケーキはレアなほうが好きです。アニメ制作会社のある街の小さな洋菓子店でレアチーズケーキをテイクアウトしてる挙動不審なおっさんがいたら生暖かい目でそっと見守っていただけると幸いです。