東風吹かば思い起こすよ梅の実を

いまはもうないですが生まれ育った家には梅の木がありました(他にざくろもあった)。


白い花が咲いてしばらくすると梅は実をつけます。で、何割かはなぜか自然に落下します。よくそれが屋根にぶつかって、音がしてました。なんで自然に落下するかはわかりませんが、たぶん花をたくさん咲かせても梅の木にはすべての実を完熟させるだけの余力ってのはないっていつの間にか弁えてそういう進化を遂げたのかもです(この梅の木の作用が身近なので「身の程」って言葉はほんとは「実のほど」なんじゃないか、と私には思えるんすけども)。

よくその梅の実を狙って、ムクドリがやってきてました。で、彼らは梅の実に近かった私の部屋の屋根の上・部屋のそばの梅の木でけけけけと啼くのです。早朝でも平気でやってくるんすよ。朝を知らせる鳥って私にとっては春から夏にかけてのムクドリっす。で、梅の花ってのは、安眠妨害するムクドリがやってくる前触れでもありました。23区内育ちの相手の前でこれらのことを言うとニヤニヤしながら羨ましい環境で育った、なんていうのですがそれはやつらのうるささを知らないからです。


ムクドリは梅の実を食う・けっこううるさい」ってなことを云っても、考えてみたらどうでもいい情報なんすよね。でも、知ってどうするの?っていうレベルのどうでもいい情報でも、教えたくなることってありますです。