抜く

上品なことを最近書いてない気もするのですが、下品なことなんすけどちょっとだけ。
「くさい仲」っていう言葉があるのですが、これはそもそもおおっぴらにしてない仲の二人の逢瀬の場所が共同トイレだったからっていう説があります。で、においが衣服等に移っちまって周囲にばれちまい、「あいつらくせえぞ」になるわけっすね。それが怪しい仲のことを「くさい仲」というようになったと。
逢瀬の環境がいいほうに変化したものの、もともとの由来がどっかいっちまいながらもしぶとくなぜか残ってるのが謎なんすけど。

男の場合一人で行う秘め事に、抜く、という言葉があります。女性の場合、使うのかどうかあまりしりません。
で、抜く、というのはたぶん「抜き差しならない」からきてるはずです。間男が相手のところへ行って秘め事でお互いいちばん良い状態になったときに、そこに目の前の相手の本来のパートナーが帰ってくるわけっす。で、声が出ちまうくらいに良いときなのに、秘め事にしなきゃいけないから抜き差しならねえわけっす。なんで、っとのと、なにがって、訊くのはやぼっすよ。抜いても声が出えちまう、もちろん差すこともできない。で、それが転化して抜き差しならぬ→膠着状態ってのもあります。
他人に言いにくい秘め事だけど一人のとき邪魔者がいないときは良いときでも進展可能ですよね。なんとかすることができる。「抜く」ことができるというか。
直接いうと野暮なんすけど、野暮じゃないように表現しちまうと咄嗟にはわけ判らなくなるわけで。日本語って奥が深いなあ、っておもうんすけど。