「書きたくなるとき」

私は身の回りで起きたことを書こうとすることがあります。しかしそこにたまに落とし穴があります。たとえば平日に疲労で気が緩んでて失敗を起こしそうになったことを書いてくうちに「ちゃんとしなくちゃ」とか考えちまいます。文章としてはそのほうがカッコイイしおさまりがいいので考えた通りに「ちゃんとしなくちゃ」などと書きたくなります。でも「ほんとにてめえは心底そう考えてるの?」というと怪しいのです。書いてるときは考えてるけど、次の日の夜に誘われてここではかけないようなより疲れたりするようなことをしちまうこともあり・休日に遊びに行っちまうこともあり、疲労回復のためのことなんかほぼしてないので全然「ちゃんとしなくちゃ」なんて、ちっとも本気で考えてない。
はてな今週のお題が「書きたくなるとき」なのですが、テキトーなのが「書きたくなるとき」に考えていることをそのまま書いてしまうと・カッコよさや文章のおさまり具合を考えてあれこれ書いてしまうと、ふとふりかえると「てめえ、そんなこと考えてないだろ」的なものになることがあります。「書きたくなるとき」に「書きたくなるもの」は取扱注意で、すわりのよさそうな「書きたくなるものを書く」のではなく、なるべく「実感したこと」や「体感したこと」を中心に書くようにしていますって、お題からちょっとずれてるかも。
ある日突然に懸案事項がカタが付くとかある日突然大きな虫になっていたとか、日記・ダイアリーに書きたくなるような事件のようなことは「体感したこと」や「実感したこと」を含め毎日まずありません。事件も起きず、虫にならないかわりにちまちまと抱えてる懸案事項をよい方向へ引っ張ってゆくしかありません。たいしたことのない毎日の中で何かを書くとしたら、たいしたことない日々しか書くことはありません。でも文章は怖いことにまとめたいと思ったようにまとめてしまえることができます。「こうすれば筋道が通っているし、充実した人生を送っているまじめな人間にみられるかもしれない」という欲がでてきます。オフ会等に一切顔を出すつもりもないのでやろうと思えば欲に沿って書きたい放題なのですが、でもなぜかその欲にそのままのっかることにはかなりの抵抗があります。
さて前置きはともかくとして(いつも前置きなげーよ)、「書きたくなるとき」なのですが、いまのところ特段きっかけなどはありません。たいしたことない日々を過ごしているので・そもそもツイッタもやってないので140文字に抑えきれない思いをつづりたいなんてこともありません。心に秘めたる熱い思いなんてのもありません。深くは考えていません。きっかけがなくちゃ書いちゃいけないわけでもないはずですし。
ただもしほんとに毎日が充実してとても幸福であったなら、こんなふうにだらだらと文章は書かなかったでしょう。たいしたことない日々でひっかかりがあってそのひっかかりが累積した段階でそれを言語化しようともがいているところはちょっとあったり。もちろん不幸なわけでもないし、なんだか文字にするとおおげさなんすが。