酒のこと

幸か不幸かタバコは成人式のときに禁煙に成功しました。
本気で禁酒しようか、ということもあるのですが、いまのところ成功したためしがありません。私はわりとエスカレートしやすい人間なので(仮に麻薬が手に入ったらそれに依存するでしょう)、酒に溺れるかもという不安はありますが、今のところ何とか溺れずにすんでやってます。


なにごとも試してみたいお年頃、というのがあるとおもいます。酒であったりタバコであったりセックスであったりそれぞれだとおもうのですが、わたしはそれが二十歳前に来ました。酒は高校生の頃はあまりのまず、大学生になってから酒量が増え、で、最初はビールでしたが、カンパリとか泡盛とか、試してみたいお年頃のときにいろんな酒を試しました。ウイスキージンジャーエールで割ってというかわいい呑みはじめでしたが、そのうち濃いのもいけるような身体に成り果ててしまってます。ワインも安いのからはじめてみましたが、気のせいかどうも体が弛緩していくのです。探求するうちに飲酒の結果自分がどういう生体反応を示すかとか、そのうち身体が酒についてどういう呑みかたがベストかわかってきました。ようはチャンポンをしないということなのですが、それまでには紆余曲折ありましたけど。また、わかってても失敗することもあります。


酒を呑むとわけのわからない行動をたまにとります。
なぜその行動をとったのかが謎なのです。
錦糸町で呑んでいたときに、結果三軒くらいいってしまい、たぶん泥酔状態だったことがあります。帰宅するには本とは錦糸町から総武線に乗って途中で乗り換えなければならないのですが、起きたら根岸線桜木町です。住んで居るのは横浜ではなく東京の西側なので、やっちまったみたいです。思いっきり誤乗です。で、なぜか、手には錦糸町ではなく浅草橋から290円の切符。東京方面に戻る電車は無く、外は雪、です。
こういうとき、咄嗟には何も浮かびません(酒呑んでるから論理的思考はできるわけがない)。してもしょうがない誤乗の原因究明を深夜営業のファミレスでした記憶があります。たぶん、秋葉原京浜東北線に乗り換えたものと思うのですが、しかしなぜ、京浜東北線に乗ったのかがわからない。ついでになぜに浅草橋で切符を買ったのか。
ミステリイだと思いませんか?(こたえはわかりませんが)

さらに酒と身体の精神の微妙な因果関係も、謎です。飲酒するとなんとなく気が大きくなる傾向があります。で、酒を呑んで解放的になってしまい、あまりそういうことをしないほうですが、終電をのがしてしまい一緒にいた異性とある宿泊施設に入ったはいいものの、先方が風呂にはいってるときに思わず横になってしまい、そのまま早朝まで寝てたことがあります。気がついて訊いてみると、ほんとぐっすり寝てたから起さなかったとか云われたものの、肝心なところが抜けてます。慣れないことを平気でしでかす癖とつめが甘くなる癖があるようです。そういう場面では酒は適度に控えたほうがいいのかもしれません。



酒飲みがあとで苦しむのはわかってても酒を摂取し、かつ、理性を失うものをなぜ好んで呑んでしまうのか?という点において、考えてみるとやはり人間は退化した二足歩行の動物なのでしょうか。





と、ここまで書いて黒ラベルに手が伸びる。



(お詫び:青い月曜日はスラングで二日酔を意味しませんです→削除しました)