アテのこと4

読んだ本に影響受けて、ホウレンソウを茹でてちりめんじゃこと混ぜ酢を振って黒ビールを呑んでみたりとかしたことがある程度に軽薄です。

 いま読んでいる本(小玉武・「美酒と黄昏」・幻戯書房・2017)に、(恥ずかしながらその名前を知らなかったのだけど)古谷綱武さんの言葉としてウイスキーは醤油味が合うという記述(P172)があって感覚的に腑に落ちるものがあって、読んでいた本ではおでんや柿の種だったのですがおでんは時季外れだし柿の種じゃつまらないと考えて、買い置きしていたピーマンを思い付きで輪切りにしてサラダ油で炒めて醤油で味付けてコショウを少しだけ振り、それをウイスキーのアテにしたら(軽薄な行動な割に個人的にはけっこう)「イけた!」と思ったのですが、いや醤油味はどんな酒にもあうんじゃ?といわれてしまうと、ぐうの音も出ませんでした。たしかにおでんも柿の種はビールや日本酒でもイけます。醤油って奥が深いなあ、と至極当たり前の毒にも薬にもならない感想を今週末持ちました。

山本周五郎先生が牛乳のウイスキー割を好んで呑んでらしたこと(P54)も書かれてるのですが、軽薄なものの・読んだ本に影響を受けやすいものの、なんだかもったいない気がして真似していません。でもいつかはやろうと思ってるのですがアテについての記述は無く、仮に真似するとして牛乳のウイスキー割にあうアテはなんだろ、ウエハースとか?と考え込んでしまったのですが、さすがに醤油味はあいそうにない気が。