「日向正宗と武将の美」展

不要不急の外出は控えろ、というのは承知しているものの、いま住んでいる街では手に入らないものが2つあって、必要があって午後は都心部まで出ていました。

それとは別に室町で三井記念美術館で三井家に関係する刀剣を見学していました。展覧会のメインは日向正宗という三井記念美術館にある刀です。刀に興味はさしてありませんが、しかしさすが三井というか学芸員さんが優秀なのか刀の各部分の名称を図解したものや鑑賞の見どころ、用語解説を加えた簡単なレジュメが用意してあり、そのレジュメを片手に展示品を眺めてました。刀文といって切るための鋭い部分に模様ができるのですが、それがわりと個性があって不思議と面白く、私は展覧会等へゆくとこの中で盗むならどれかというのを考えながら眺めることが多いのですが今回はわりと迷っています。期待はしていなかったのですが短いけど予想以上に濃密な時間を過ごせました。

このご時勢で不要不急の槍玉にあげられそうなものの筆頭がもしかしたら美術館のような気もしますが、俗世を一切忘れて濃密な体験をしたせいもあって、美術館はできれば開けててほしいな、と思いました。なお個人名や連絡先を提供した上での予約制で、予約が無い場合はやはり入り口で(おそらく感染者がでたときようなのかなあと想像するのですが)連絡先等を書く必要があります。

くだらないことをひとつだけ。室町の三井系のビルの玄関には暖簾が掛けてあります。そのうちのひとつが真結びのデザインで、私は風呂敷をこれで結ぶことがあって、経験則から云って固く結べます。しかし解きやすくもあるで縁起が良いとも思えず、なんでこのデザインなんだろうとみるたびにちょっと不思議なのですが。