クラゲプラネット

たぶんなんどか書いてると思うのですが、武蔵野の雑木林の中で育ったのであまり海の生物に縁がありませんでした。ほぼ知らずにいて、10代で横須賀ではじめてヒトデをみたときも後ずさりし正直気色悪いとか怖いとかそういう感想がありました。クラゲもおそらく水族館で観たのが最初のはずでやはり気色悪いなー感がありました。ガラスの10代だった少年がくたびれた40代のおっさんになるまでの間に海遊館や名古屋港やいくつかの水族館へ行き魚類のほかにやはりヒトデやクラゲなども眺めてますが、今でも異形の生物感があって基本は変わっていません。なんど見ても魚類以外の海の生き物はどちからというと苦手です。

藤沢の片瀬海岸に新江ノ島水族館というのがあります。新江ノ島水族館にはクラゲファンタジーホールというのが整備されててクラゲが十数種居ます。クラゲ単体そのものはやはり気色悪いし触りたいとも思えないですが、クラゲの浮遊する姿をまじまじと眺めてると気色悪いと思えたクラゲにも相応の理屈があってあの形状なのか、ということはうっすら理解できました。

クラゲファンタジーホールにあるのがクラゲプラネットです。クラゲを美しく展示するためだけに作られたもので、たしかに「お!」とはなります(なのでスマホで撮った)。単体では美しいわけではなさそうなクラゲがなぜ美しく見えるのか、もしかして美というものは気色悪さと紙一重なのではないかとか、美しさってなんだろうとか余計なことを考えちまうのですが、それはともかくとして。

はてな今週のお題が「カメラロールから1枚」なのですけど、このクラゲプラネットを一時期壁紙にするくらい眺めていました。「クラゲ苦手だよな?」と問われたら「もちろん苦手!」と即答できるのですが、なんだろ、苦手なものが美しく見えることも含め苦手なものをつい眺めてしまう矛盾を巧く説明できなかったり。