毎日かあさん

ずいぶん前のことなのですが忘れることのできないことってのがないわけではありません。
忙しいときにそこまでつっつくのかというくらい細かいところをつっついてプチ否定してくるちょっと年上の人がいてそれに触れるたびにどんよりして、でも限りなく難癖に近いことなのでなにか無礼なことをしたのかなと思ってたんすが、あるとき別の先輩が忠告とも助言ともつかず「あんな、楠田(仮)のことが面白くないんや、でもきにすんな」とぼそっと耳打ちされたことがあります。けっこう印象的なアドバイスで、気にすんなっていわれてもはいそうですかとはいえないのですが、続けて「ああいうことしちまうから、いつまでたっても人並みなことしかやれないのやあいつ」という人物評を聞かされて妙に納得したことがあります。面白くないことが起きた時、誰かのせいにすればなんとかなるので、つまるところ否定して、否定してる対象より上にいることを言葉で確認して安心してるわけで。でもいわれたほうはたまったものではありません。関係先を回って調整するしんどさよりもあれこれ言われたしんどさのほうが記憶に残っています。たまに思い出すのです。
毎日新聞には西原理恵子さんが連載を持っているのですが、西原さんは今朝の朝刊で「疲れてくると人を恨みはじめ」ることがあり人生の中で「腹の立つやつベスト10」祭りがはじまったりすることがあるそうで、「人生こいつどぶに叩き落してしまえ15位」くらいを考えるようになったら仕事をいったん中止して、対応策として揚げ物をするのだとか(料理ってのは気分を変えるにはもってこいなのは万人共通なのかも)。
なんか腑に落ちることで、(口にはしないものの)人を恨みやすくなるってのと、疲労時にはなぜか(述べたような)過去の体験・記憶に残ってるプチ恨みって、でてくるよなあ、と思ったり。疲労によって・体力がなくなることによって、腹の虫を抑えきれなくなって出てくるのかもなんすが。