証明のマナー

実際はそうではないのにあたかもそうであるかのように言われることのとき、いわれたほうはえらい難儀です。例えばあいつは毒舌とか淫乱とか云われたら毒舌じゃないこと淫乱じゃないことの証明は非常にむずかしい。云うほうは簡単に言うのですけれど。もっとわかりやすく言えばお前賄賂を貰ったろう?といわれたとき、どう証明するかなのです。賄賂を受けていないことを証明したらいいのではないかと考えるのはあたりまえなんですがこれがまた、大変なのです。帳簿や銀行口座とか開示すればええやん、といわれて素直に開示してもほんとの証明になりません。何故って本当に全て開示したのか、という疑問が残って仮名の口座が存在する可能性もいわれちまうからです。そうなると「金融機関すべての口座において開示した口座以外には本人に該当する口座が無くて仮名の口座もない」ことを証明する必要がありますが、そんなこと不可能です。ですから普通は言いだしっぺがそういうことを証明する責任がある、という理屈になるんですが。


そんなこといっても普通は誰だって気軽にものを言っちまう。口に戸を立てるわけにはいかない。けど、風評被害ってそういう理屈を越えたところからでてくるんじゃないかな、とおもうのですが、どうなんですかね。