最近の愚行(ほうじ茶について)

数年前に十二指腸潰瘍をやったことがあります。そのときカフェインは症状を悪化させると知り、しばらくコーヒーを止め代わりに飲んでいたのがほうじ茶です。なおあとで知ったことですがほうじ茶とてカフェインがゼロではありません。ですがコーヒーよりマシなものとして挙げられていて、そのときはそれを真に受けていました。

最初はヨーカドーで売ってるような安いやつだったのですがその後山本山(という茶を商う店が日本橋にあってそこ)のほうじ茶に変えてみたら確実に味と香りが違い、違いのわかる男になってしまって以降は治癒するまで山本山のほうじ茶を買うようになりました。

治癒したあとはコーヒー(主にキリマンジャロ)を復活させていますが、こんどはほうじ茶を断てなくなってしまい常備するようになっています。

ここではてな

お題「好きなお茶の種類」

を引っ張るとほうじ茶で不幸なことに(…不幸なことに?)舌が慣れてしまったせいか値段が安いものに戻れずにいて

最近は京都の玉露や煎茶で有名なところのほうじ茶を買って淹れています。

食料品を筆頭に物価が高騰しているのは百も承知で、財政厳しき折、かようなぜいたく品を買うのは愚行だと自覚してはいるものの、「香りと味のよいほうじ茶は健康的で文化的な最低限度の生活に必要なものである」と脳内でその愚行を肯定し続けています。

鼻腔や舌で満足感を得られるお茶って麻薬のように人を愚行に走らせませんかね。麻薬とお茶を同列に並べるな、と怒られそうなのでこのへんで。