お茶漬けおよびお茶漬け風のものについて

両親が生きていた頃はウナギがそれほど高くはなかったせいかたまにウナギを刻んで海苔とミツバとわさびを入れてお茶漬けにしていました。この場合のお茶漬けにつかうのは煎茶です。それを見て育っていたのでお茶漬け=煎茶というイメージが長かったです。

それが覆ったのはたしか10年以上前にNHKでやっていた京都の元呉服商の杉本家の生活を追った番組にでてきたお茶漬けで、かけるお茶がどうみても煎茶ではなくほうじ茶っぽいもので、見知らぬ世界であったゆえにほうじ茶も同じお茶とはいえ「それもアリなんだ」と驚愕した記憶があります。ここらへん、わたしのアタマの固さの裏返しでしかありません。もちろん試しにやっていますし、塩ジャケでお茶漬けをやる場合はほうじ茶の方がよいのではないかと内心思っています(異論は認める)。

いつものように話が横に素っ飛びます。

読んでいたラノベの中に、鯵のなめろうの丼にお吸い物に垂らして食べるものがでてきました(『青春ブタ野郎ナイチンゲールの夢を見ない』)。感染が拡大していない時期を見計らって藤沢まで食べに行っていて、お吸い物は(おそらく)かつおだしです。実際食べて「ああなるほど、なめろうを出汁でお茶漬け風にするのもアリだよな」と改めて思わされています。

寒さと若干忙しいというのも関連するかもしれないのですが、今冬、熱が出ているわけでもないのだけれどなんとなくだるく、食欲が湧かない朝がありました。でも何か食べないとマズいな…というのはアタマで理解してて、藤沢の出汁の茶漬け風をふと思い出し、鯵は無いけど梅干もあってかつおぶしもあるので梅干の出汁の茶漬け風を作っています。あんがいイけてて、春が来る前にいずれもう一度やるつもりです。

ここではてな今週のお題「かける」をひっぱります。

ごはんをよそった茶碗に出汁をかけたものをなんというのか不勉強なので知りません。勝手にだし茶漬けとか名付けてるのですが、細かいことをいうとお茶漬けはお茶を使わないとお茶漬けと名乗るべきではないはずで、だからおそらく、出汁を茶碗にかけたものはお茶漬けではない可能性が高いです。でも、お茶漬け風に出汁をごはんにかけてしてしまえばほぼ見た目はお茶漬けです。この不思議なしろものの名前をもし御存知の方がいたらご教示くださると幸甚です。