東京の郊外の小さな街のいまの状況

たぶん前にも書いたかもしれぬのですが私が子供のころに、大月や上野原あたりの酒まんじゅうを叔父が私へのお土産としてよく買って来ていました。たいてい10個入りで、酒まんじゅうがあると来る日も来る日もおやつは酒まんじゅうです。山梨の名誉のために書いておくと酒まんじゅうはずっと食べ続けられてる美味しいもので、しかし、それが最低でも年2回それぞれ10日間、場合によっては4回、何年も続くと美味しいものでも飽きてきます。次第に酒まんじゅうは冷蔵庫内で干からびるようになり、そのうち干からびた酒まんじゅうは捨てても良いようになりました。しかしこの経験によってどこかに後ろめたさが醸成されたのか、食べ物を捨てることにいまでも抵抗があります。食べきれないほど食品を買うことも無く、貰い物でも素麺などでも決して得意ではなくても工夫してなんとか消費します。ただ、酒まんじゅうが10個来たら工夫しようが無くいまでも頭を抱えてしまうような…って酒まんじゅうはどうでもよくて。

(郵便受けに入ってた)いま住んでいる街の市報の1面に「年末に向けて必要とされる世帯に配りたいので余ってる食品を寄付して欲しい」という趣旨の記事があって、少しびっくりしています。なにかあるかな?と思ったものの、酒まんじゅうの経験から食べ物を捨てることに抵抗があるので余るように大量に買うわけでもなく、貰い物の素麺も工夫して食べ、前回の緊急事態宣言時に買い増しておいたツナ缶やコンビーフなど缶詰類は宣言明け直後から料理に使ったりして取り崩していたのであらかた消費したあとです。なんか申し訳ない気持ちになったものの、しばらくして申し訳なくなる必要はないことに気が付いています。しかしどこか落ち着きません。

私が見てないだけかもしれぬものの記憶に間違えなければ役所が食糧提供を呼び掛けるなんていままでなかったはずで、経済の統計上にあらわれないところで景気の悪化って確実にあるような気が。なので、対象が限定的ではあるものの一時金の給付を全額現金可とする報道を知って一息つける世帯が増えると良いな、などと思いました。政治経済に疎いのであまり多くを語れないのですが。