今年も買わなかったもの

卵が嫌いであることを何度も書いた記憶がありますが、それでも甘やかされて育ったわけではないので約1年ほど小学生の頃にほぼ毎日ゆで卵を食べてました。選択権は与えられててゆで卵だったのは生卵や目玉焼きよりマシで、白身はコーンフレークと一緒に、黄身は牛乳と一緒に食べればなんとかなったからです。嫌いなものでも食べる根性を認めて貰ってからは卵から解放されてます。卵を好きになるということはなかったのですが身長がのちのち175まで伸びたのは卵と牛乳とコーンフレークのおかげかな、と思っています。
子供の頃の話を続けます。死んだ父の兄、つまり父方の叔父は周囲からあんまり好かれるタイプではなかったのですが山梨の会社に一時期関係していて、子がいないので私に山梨土産として酒まんじゅうを買ってくることがありました。酒まんじゅうってのは白い皮のなかに砂糖を使っていないこし餡がたくさん入ってる饅頭で、けっこうでかいです。あまり甘くはありません。山梨県下の全まんじゅう店の名誉ために書いておきますが、あまり甘くはないけどほんとはおいしいです。たいてい10個入りで、あたりまえのこととして叔父が酒まんじゅうを私のために持ってくると連続じゃなくても10日間はおやつが酒まんじゅうです。嫌いなものでも続けて食べる根性はありましたから最初は食べてました。でもそれが年に最低でも2回場合によっては4回、ぶれることなく必ず土産が酒まんじゅうで、酒まんじゅう10日間が年に数回、何年も続くと苦痛になってきます。(おいしいものをおいしいと思えるのはある一定の期間までではないかって疑ってるのですが)おいしくても飽きるほど食べてしまうと苦痛でしかありません。そのうち10個のうち半分は食べるけど残りは持て余しはじめ、持て余した分を捨てることを両親も黙認しはじめます。食べ物を粗末にすることを嫌う両親でしたが例外として酒まんじゅうは喰わなくてもいいという暗黙のルールがありました。いまから思えば死んだ両親が酒まんじゅうを食べてる姿は見たことが無いので、そこらへん関係あるかもしれませんが。
そのようにして幼少のみぎりに酒まんじゅうは一生分食べてしまってるので、名古屋では酒まんじゅうである納屋橋饅頭を徹底的に避けてましたし、2018年になったいまでも山梨に出かけても酒まんじゅうはまず買わないです。草津で同行者が温泉まんじゅうを買ってくれたときはさすがに食べましたが市販のまんじゅうやコンビニのあんまんはまず買いません。もっとも小倉トーストは食べれます。トーストの餡は喰えるけどあんまんや餡のまんじゅうはできるだけ避けてる理由を小倉トーストは酒まんじゅうではないからと口頭で説明して、いまいち説得力ないかなと自覚したことが以前あったので今回あらためて文章にしてみたのですが、やはり文章にしても酒まんじゅうに飽きただけということにしかならず、説得力ないかも。
繰り返しになりますが、↑でぼろくそに書いてますが、山梨の酒まんじゅう、おいしいです。このダイアリをご覧のみなさまがもし山梨を訪問する機会がありましたらわたしの代わりに是非ご賞味ください。よろしくおねがいします。